TwitterがiOSアプリのタイムラインで直接YouTubeの動画を視聴できる機能をテスト開始

Twitter(ツイッター)は先日、そのアプリ上における画像の表示の仕方を改善するテストを行っていると発表したが、今度はYouTube(ユーチューブ)の動画についても同様のテストを始めることを明らかにした。Twitterのサポートアカウントに投稿されたツイートによると、同社は米国時間3月18日より、iOS用Twitterアプリのタイムラインから、直接YouTubeの動画を視聴する方法のテストを開始しているという。これによってユーザーは、現在見ているタイムライン上の会話から離れることなく、動画をクリックして再生することが可能になる。

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この変更が行われる以前には、iOS用TwitterアプリでYouTubeの動画はプレビューが表示されず、リンクをクリックして動画を視聴しなければならなかった。この場合、タイムライン上の会話から一度離れて別の画面に移動して動画を再生するか、もう一度タップしてYouTubeアプリを起動し、視聴することになる。

今回テストが始まった方法では、現在読んでいるタイムラインから目を離すことなく、画面をスクロールして動画を視聴することができる。

みんなに見てもらいたい高解像度の写真をお持ちですか?私たちはAndroidとiOSで4K画像をアップロード・閲覧する方法をテスト中です。

テストに参加されている方は、設定画面の「データ利用の設定」で高画質画像を有効にしてから始めてください。

本日よりiOSでは、Twitterの会話から離れることなく、ホームのタイムラインでYouTubeの動画を直接視聴できる方法をテストしています。

Twitterによると、この機能はまず米国、日本、カナダ、サウジアラビアでテストしてからグローバルに展開していくとのこと。また、現時点ではiOS用アプリのみとなる。すべてのTwitterユーザーがこの機能を利用できるようになる時期については言及していない。

Twitterは2021年3月初め、アプリ上におけるメディア閲覧体験の向上に取り組むことを発表していた。これには写真や動画などの共有と閲覧の両方が含まれる。例えば、先週iOSおよびAndroid用Twitterアプリで開始された画像のプレビューテストでは、タイムライン上で共有された画像がより正確にプレビューできるようになっている。これまでタイムラインに表示される画像は自動的にトリミングされるため、写真の大事な部分が見えないことがよくあった。

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Twitterは最近、AndroidとiOSの両方で4K画像をアップロードできる機能も発表した。この新機能を利用するには、アプリの「設定とプライバシー」の「データ利用の設定」画面で「高画質画像」の読み込みを有効にする必要がある。

これらの改善は、ユーザーの苛立ちを減らす観点から歓迎すべきことであるだけでなく、Twitterが新たに発表したクリエイターのためのプラットフォームになるという野望にも関連している。同社は近日中に「Super Follow(スーパーフォロー)」と呼ばれるサブスクリプション型の新サービスを導入し、クリエイターがニュースレターなど有料購読者限定のコンテンツをTwitterで公開できるようにするとしており、その中には限定公開の写真や動画も含まれることが予想される。しかし、ウェブ上のさまざまなソーシャルプラットフォームにコンテンツを拡散させていることが多いクリエイターをサポートするためには、Twitterはその写真や動画などのコンテンツを、Twitterアプリ上でシームレスかつネイティブに共有できるようにしなければならない。
Twitterは今後数日から数週間のうちに、この分野でいくつかのアップデートを行う可能性がある。

カテゴリー:ネットサービス
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画像クレジット:TechCrunch

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(文:Sarah Perez、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

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TechCrunch Japan

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