TwitterのAnswersアップデートでアプリのパフォーマンス測定機能が向上

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Twitterの開発者カンファレンスFlightに先駆け、Twitterが展開するAnswersが大幅にアップデートされた。Answersは、開発者にリアルタイムでアプリ内で起きているイベントを計測して表示するサービスだ。今回のアップデートでは、開発者がアプリをトラックする方法を拡充した。

以前までAnswersは、サインアップなど数種類の場面の情報に焦点を当てていたが、Twitterのプラットフォームのシニアディレクターを務めるJeff Seibertは、規模のある堅調なアプリは、パフォーマンスを測るのに更に多くのイベントをトラックする必要があったと言う。そこでTwitterは開発者がそれぞれカスタムのイベントを設定するのではなく、どのアプリでも共通するイベントをトラックする方法を提供することにした。

「ユーザーについて学ぶほど、Answersで提供している指標は、規模の小さいアプリにとっては、必要な情報を提供する最適なものでした」とSeibertは言う。「しかし、より複雑なアプリに関しては、ユーザーの多くはAnswersと共にFlurryやMixpanalも合わせて使用していました。彼らはより多くの機能を必要としていたからです。機能の拡充の要望が最も多くありました」。

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開発者は直接、アプリ内の購入状況をモニターすることができ、今後の収益を予測することができる。独自のイベントをトラックすることもできる。例えばSlackのような企業なら、送信されたメッセージの数をトラックしたいと考えるだろう。Fabricは、多様なアプリ開発者に対応するために多くのイベントを準備した。ゲーム会社であれば、例えばレベルアップの進捗といったことをトラックできる最適な方法が必要になるとSeibertは説明する。これは、ターゲット広告やプレイヤーを有料で利用するカスタマーに変える方法を検討するのに重要な指標となる。

「私たちは最も使用されるイベントを12個選び、それを中心にカスタムの体験を作りました」とSeibertは言う。「こうすることで、カスタムイベントはランダムではなく、私たちは例えば、開発者が購入イベントをトラックしていることが分かります。そして、アプリ開発者は手をかけずとも、それに適したダッシュボードが自動的に作成されます。購入の場合、各購入の頻度ではなく、収益のチャートを最初に中央に表示するように変えます」。

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開発者はこのようなツールを自身で開発しなくても、アプリをトラックできる方法が手に入る。開発者は新たなレベルの追加や新機能の開発といった、アプリの中核となる部分により多くの時間を割くことができるようになる。購入やサインアップといった最も利用されるアプリのイベントは、Answersのメインタブに自動的に表示される。

今回のアップデートでは、新たな技術的な課題も攻略しなければならなかった。Answersは、登録しているアプリ全ての60億のセッションを処理しなければならない。データポイントを増やすことは、スケールの大きな問題を伴うのだ。TwitterのエンジニアのリーダーのAlex Roetterは、以前のTechCrunchのインタビューに対し、Twitterはスケールの巨大な問題に直面してきたと話した。毎秒何百万ものツイートを処理し、ユーザーに適切なコンテンツを表示するのと同時にサービスがクラッシュすることを防がなくてはならない。これは、Twitterの他の開発者向けサービスを含め彼らが展開する他のサービスにも当てはまる。

Twitterは2013年1月にCrashlyticsを買収した。このサービスは直ぐにTwitterの開発キットFabricとなり、旗艦プロダクトに成長した。このプロダクトは、昨年のTwitterのFlight開発者カンファレンスでメインの時間帯に登場した。Crashlyticsは、SeibertがまだBoxでBox Syncの開発に携わっていた頃に始まった。Box Syncはクラッシュが多かったそうだ。ソフトウェアのクラッシュをトラックするいくつかのコードを埋め込み、一週間がたった頃には、小規模なベータテスターの利用だけでクラッシュ報告が6000回も上がった。これをきっかけに彼は、後にCrashlyticsとなるサービスを作り始めたのだ。

Twitterで開発された新しいCrashlyticsのバージョンは、彼が開発したCrashlyticsの最初のバージョンより大幅に改良された。最初のバージョンは、クラッシュ報告をSeibertにメールで送るもので「受信箱が溢れかえって、最悪でした」と彼は話した。

The older version of Crashlytics

Seibertは、TwitterはFabricを利用しているアプリの数については開示することはないが、昨年Fabricがローンチして9ヶ月が経過するが、AndroidとiOSに広く普及していると言う。Fabricは、機能性の高いツールを必要とする開発者にとって一番のサービスにはなっていないとSeibertは話した。開発者の多くは、Fabricより前からあるFlurryといったサービスを利用しているそうだ。

しかし、今回のアップデートで機能を充実させたことで、開発者にとっての二番目のサービスから一番のツールとして認められる魅力的なサービスになるだろうと話した。

Seibertは更に今年のTwitterのFlightカンファレンスは10月21日に開催すると伝えた。このカンファレンスは開発者のみならず、ビジネスがTwitterとTwitterのデータプラットフォームをどのように利用しているかに焦点を当てると言う。さらに、Twitterのより深い技術的な要素やオープンソースのツールも紹介する予定だと言う。

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(翻訳:Nozomi Okuma /Website/ twitter

投稿者:

TechCrunch Japan

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