TwitterのQ2は広告好調で売上高18%増の914億円

Facebookが予想を上回る四半期決算規制にかかる混乱の真っただ中にあるにもかかわらずだ)を発表した2日後、FacebookのライバルであるTwitter(ツイッター)は今日、2四半期決算を発表した。総売上高は84100万ドル(約914億円)で前年同期比18%増だった。EPS1株あたりの純利益)は1.43ドル、純利益は11億ドルだった。一部の地域で繰延税金資産を計上したためにかなり所得税の負担が減り”EPSや純利益が大きくなった、としている。

そうした事情がなければ、non-GAAP会計基準ではEPS0.20ドル、純利益は15600万ドルだった。

Twitterの新メトリックである、収益につながるデイリーアクティブユーザー(mDAU13900万人で、この数字は1年前と比べて14%増えているとのことだ。

売上高やEPSの数字は予想を上回った。アナリストは売上高82900万ドル、EPS0.19ドルを予想していた。1年前は売上高71050万ドル、EPS0.17ドルで、直近の第1四半期では売上高78700万ドル、EPS0.25ドルとアナリストの予測を軽く上回った。

GAAP会計基準での四半期の営業利益は7600万ドルで、前年から8000万ドル減った。

Twitterは、同社にとっては米国が依然として主力マーケットだ、としている。米国の売上は45500万ドルと24%増だった一方で、世界の売上高は38600万ドルで12%増にとどまった。そして日本が変わらず2番目のマーケットで、売上高は前年比9%増の13300万ドルだった。

一方、広告は引き続きTwitterにとって最も重要な収入源だ(mDAUがメトリックとして好んで使われる理由の一つでもある)。第2四半期の広告収入は72700万ドルで、前年同期比21%増だった。TwitterVideo Website CardIn-Stream Video AdsFirst Viewなどを列挙して、ビデオ広告が引き続き強い成長を見せていると説明した。Twitterのビジネスモデルの別部門であるデータライセンスの売上高は11400万ドルで前年同期比4%の伸びにとどまった。

今回の決算で最も注目するに値する数字の一つが収益につながるデイリーアクティブユーザーと呼ばれる新しいメトリックだ。これは、Twitterが月間・デイリーアクティブユーザーに取って代えるために導入したものだ。Twitterによると、mDAUはログインしたか、広告を表示できるtwitter.comまたはTwitterアプリを通じてアクセスしたTwitterユーザーに基づいている。

広告は重要な部門だ。Twitterが以前使用し、他社が通常提供するMAUDAUの数字では、どのくらいのユーザーが広告を閲覧しているのか区別していなかった

そうしたことから、MAUDAUは事業の展望を示すものではなかった、というのがTwitterの主張だ。そして同社はしばらく前にこれらの数字の公表はやめ、mDAUを使うようになった。

それはそうと、MAUの数字がTwitterにとって問題だったのは記すに値する。直近の四半期ではTwitterMAU33000万人で、前年に比べて600万人減った。そして人々はその数字の緩やかな成長(ときに減少)をみて、Twitterが成長面で問題を抱えているかどうか判断していた。

mDAUへの移行は、そうした見方を抑制し、前向きな数字によりスポットライトを当てるための手法だ。そうした手法でみると、Twitterは広告ベースの数字を増やしている。だが、Twitterはこのメトリックが標準ではなく、Twitter内での使用に限定され、他との比較には使いづらい、ということを認識している。「mDAUの我々の計算は標準化された業界の方法論に基づいておらず、必ずしも他社が使用している同じやり方、あるいは似たような名称の手法では計算されていない」と株主への最近の手紙の中でTwitterは述べている。

Twitterは比較的まだ若い会社で、あちこちいじり回し続けている。そうした取り組みは大きなものだったり、小さいものだったりするが、いずれもバックエンドとユーザーインターフェースに関わるものだ。取り組みの一部は、人々が(往々にして批判的に)声を上げて指摘した、より大きな問題を解決するためのものだった。その取り組みとは、例えばハラスメント対処だったり、パワーのあるTwitterユーザーや新規利用者、そしてそのどちらでもない人にとってサイトをよりフレンドリーなものにするというものだ。別の取り組みとしては、広告やメディアのパートナーがTwitterを使用しやすいようにしてTwitterのビジネスを構築する、というものがある。

そうした変更の全てが必ずしもいつもポジティブなものではない。今月導入され、主要ニュースフィードの専用ページがかなり広くなったTwitterの新しいデスクトップデザインに関してはかなりの反動があった。私が推測するに、これは売上高を成長させ続けるのに貢献する、より大きなメディアファイルを扱うための基礎構築作業の一環だろう。実際、Twitterは今週オリンピックを中継する契約を発表した。これはTwitterユーザーにとってより快適な体験になるようにというNBCの取り組みによるものだが、必ずしもエンターテイメント性だけが目的だけではない。ニュースフィードが大きくなれば、Twitterはより多くの広告を売ることができる。この手法が効果的だったかどうかは今後の決算で明らかになる。

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(翻訳:Mizoguchi)

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TechCrunch Japan

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