そのうち、誰もがインターネットからシリコンバレーのホットなテクノロジ企業に気軽に投資できるようになるだろう。でも、大物FacebookのIPOの大失態を見たアメリカの個人投資家たちは果たして、同じシリコンバレーの、Facebookの弟のような企業に、夢と希望を託すことができるだろうか? ここではこの二社を、簡単なチャートで比べてみよう。
違いの中でいちばん目立つのは、Twitterの純利益が負であることだ。つまりTwitterは赤字だ。一方Facebookは、IPO時に利益をあげていた。
Facebookのユーザベースがとても大きいだけでなく、両社はほかの点でも相当違っている。Facebookが公開企業になったときの評価額はおよそ1000億ドルだったが、Twitterの予想株価では評価額は200億ドルに満たない。
端的に言うと、FacebookはIPOの時点ですでに企業規模が相当大きい。それに対し、Twitterの申請文書を見ると、なぜ今公開企業になるのか不思議なぐらいだ。キャッシュの備蓄は豊富だが損失は加速しており、研究開発への投資と営業の強化で、その傾向は当分続くだろう。
考えられる理由は、初期の投資家たちからの圧力で、大きな流動性が必要になったことだ。この規模の企業が、古くからの投資家たちの要求に応える方法は、売却かIPOかどちらかしかない。つまり、Twitterの場合は、一つしかないということだ。もちろん、Twitterが公開に値しない無価値なつまらない企業だと言うつもりはない。価値もあれば将来性もある。しかし申請内容を見るかぎり、そこに並んでいるのは、今日明日に迫ったIPOに向けて、見事に完熟した企業の数字ではない。
チャートに関する注記: Twitterの全年データは2012年、Facebookは2011年だ。Facebookの二四半期売上はS-1に記載されていないので、2012の売上額から概算した。Facebookの月間アクティブユーザ数は、最初のS-1よりも値が大きい改訂S-1を採用した。
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))