これは、「あらゆる人のお抱え運転手」を目指している会社による、本当に良いニュースである。Uberは、慈善団体のNo Kid Hungryと協力して、このホリデーシーズン中、300万人のお腹をすかした子供たちに食事を与えられるだけの金額を集めようとしている。
今日(米国時間12/9)から金曜日(12/12)までの間に、米国内でUberが運行されている全100都市でアプリを使う人は、お腹をすかした子供たちのために5ドル寄付することができる。
アプリ画面の下には “Donate”[寄付]ボタンが表示される。タップするとUberXを呼ぶと同時に5ドルが寄付される。その後アプリはNo Kid Hungryキャンペーンページに移動する。
キャンペーンを発起人でShare our StrengthのCEO、Billy Shoreは、5ドルの寄付は子供ひとりの50食分に相当すると言う。「1ドルが約10食に値するとわれわれは考えている」と電話インタビューで彼が説明した。つまりこれは、目標の300万人を達成するためには、金曜日が終るまでにUberと乗客は少なくとも30万ドル以上寄付する必要があることを意味している。
「これはNo Kid Hungryにとって過去最大のスタートと参加人数だ」とShoreは言う。同団体はWalmart等の有名ブランドと共にキャンペーンを行ったこともあるが、この短期間にこの規模で何かが実施されたことはない。
この壮大な目標を達成するべく、Uberは今週木曜日に全米10都市でUberLUNCHを主催する。これは、現在ロサンゼルスのみで提供されている、食品配達サービスのUberFRESHのコンセプトに基づいている。サンフランシスコのMichael Tusk of Cotognaや、ニューヨークのSweetgreenといった人気レストランが、注文に応じて仕出しを行う。
Kitchensurfingは金曜日にUberと提携して、ボストン、シカゴ、シアトル、およびワシントンDCの有名シェフによるグルメ料理を配達する。シェフの何人かはUberユーザーのキッチンにサプライズ登場して料理を作る。ディナーは1人前50ドルで、人数は4~10名。
特別デリバリーによる収益はすべてNo Kid Hungryに還元される。
Uberは時折ユニークなキャンペーンを推進する。みんながオンデマンド仔猫を抱きかかえたり、アイスクリーム・トラックに走らされたりしたことを覚えている人も多いだろう。Uber利用客がアプリから直接寄付げきるのはこれが初めてだ。
これは、Uberの新キャンペーンマネージャーでクリエイティブな政治勢力であるDavid Plouffeが、かつて使った戦略を彷彿させる。Plouffeは、Billy Shoreと共にNo Kid Hungryキャンペーンを立ち上げ、バラク・オバマの大統領選挙では、いくつもの巧みなキャンペーン作戦で見出しを飾った人物だ。
子供たちに食べさせ自らの糧にもなるキャンペーンは、Uberにとって良い機会だ。この会社は、さまざまな困った ニュースに見舞われている。
Plouffeは、No Kid Hungryキャンペーンが、IT業界の厳しい目をそらすために仕組まれた企てではないかという憶測を一笑に付した。「われわれはこのキャンペーンについて2か月前から話し合ってきた。今はお腹をすかせた子供たちに食料を与える最適な時期だ」とPlouffeは電話で話した。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)