Associated Pressによると、Uberはカリフォルニア州当局から、少なくとも自動運転車両の公道上での試用を認める州の許可が得られるまでは、自動運転車の使用をやめるよう、命令された。州自動車局が発表した声明によると、Uberはそのような許可を求めるものと期待されていたが、しかしUberは、その車両が完全な自動運転でなく、運転者が常時同乗しているので認可は不要、と申し立てていた。
今回のサンフランシスコにおける自動運転のパイロットプログラムは、今年の初めに同社がピッツバーグで行った試験的サービスの拡張である。今回使用したVolvoのXC90 SUVは、Uberの自動運転テスト車両の三世代目のバージョンだ。
Uberは以前から、許可を申請するつもりはない、と言っていた。しかしその許可項目は、カリフォルニア州自動車局が、公道上で自動運転車両を運用しようとするサイトに対して詳細に記述している要件の集合なのだ。
州の規制当局がこのようにUberに対して停止を命ずるよりも前に、カメラは、Uberの車両の信号無視らしき動きを捉えていた。しかしその時点では、詳しい状況が不明、とされていた。たとえば赤信号を無視して走行したときの運転者が人だったかコンピューターだったか、なども分かっていなかった。Uberは本誌に対して、この問題を、“あくまでも安全性最優先で調べる”、と言っている。
Uberの自動運転車の試験運用は、まる一日を経ないうちに最初の事変を記録され、州の停止命令を食らったことになる。Uberにはその初期から、地元の規制当局に逆らって事業の目的を達成するという強運があるが、今回も、そのひとつになるのかもしれない。
本誌は今、Uberとカリフォルニア州自動車局の両方にコメントを求めている。何か得られ次第、この記事をアップデートしたい。