本を無料で配ることは、Cory Doctorowのように奇特な人たちにとっては簡単なことだが、われわれ貧乏ライターはどうすればいいのか。クリエイティブ・コモンズで本を公開する精神は気高いが、物書きは稼がねばならない。
それをやるのがunglue.itだ。これは著者が電子書籍を掲載し、一定金額を得た後は無料で配布するサービスだ。本はいくらで売ってもよいし、読者はいくら寄付してもよい。一定レベルに達すると、その本は無料になる。
同サービスはつい最近新しい機能、Thanks-for-Ungluing を追加し、”unglued”[無料化]された後も著者に寄付できるようにした。
著者のJohn Sundmanは最新作 “Biodigital” を、子供向けの未就学児に算数を教える本と共に同サービスで公開した。
クリエイティブ・コモンズに作品を加えるという考えは、依然として極めて説得力がある。あらゆるデジタルコンテンツは無料であるべきだという期待も一部に存在する(そして海賊行為のおかげで、実際そうであることも多い)。そしてそれと戦う必要はないが、代わりに少額支払いを可能にすることでダメージを軽減することはできる。個人的に私は自分の著作を無料で公開するのが好きだ。しかし、対価を得られる見込みもまた魅力的である。結局これが、Unglue.itの解こうとしている問題であり、作品の質やデザインに問題がなければ、自営ライターにとって非常に面白いツールになるだろう。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)