Vectorの小型ロケット打ち上げビジネスが資金問題から危機に陥る

小型衛星打ち上げスタートアップのVector(ベクター)は「資金調達の大きな変化」を理由とし、期間を限定せず運営を停止したことを認めた。さらに、共同創設者兼CEOのJim Cantrell(ジム・キャントレル)氏は、今回の事態にあたり解雇された。

このニュースは宇宙関連スタートアップのコミュニティと、もちろんVectorの従業員にとって驚きだった。同社は昨年後半に7000万ドル(約74億円)の資金を調達し、DARPA’s Launch Challengeの認定コンテストに選定されたと発表していた。また、先週には米空軍と数百万ドル規模の契約を結んだばかりだ。

そして、最新の資金調達に問題があったことは明らかだ。しかし、その詳細はわからない。現在TechCrunchはこのラウンドのベンチャーファーム(Kodem、Morgan Stanley Alternative Investment Partners、Sequoia、Lightspeed、Shasta Ventures)と連絡をとっており、なにか声明があれば記事をアップデートする。

Vectorは以下の声明を発表し、キャントレル氏が代退社したことを認めた。資金調達の大きな変化を受け、Vectorは業務を一時停止せざるを得なくなった。コアチームは小型ロケットのVector Rの開発を完了させるための選択肢を検討しており、最新のASLON-45賞などのプログラムで米空軍や他の政府系エージェンシーを支援している。

TechCrunchはこのコアチームの規模と「休止」の一環としてVectorがレイオフしなければならない従業員の数について、問い合わせている。

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(翻訳:塚本直樹Twitter

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TechCrunch Japan

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