Huaweiの2018年の業績は素晴らしかった。同様に2019年もすこぶる好調なことが予想される。しかし、このハードウェアメーカーのグローバル展開計画の減速要因となる小さなことがある。米国とカナダは、すでに明らかになっているHuaweiと中国政府との関係に対してアクションをとっていて、そして今、Vodafoneも他の国々が参加するかもしれない懸念に追随している。
英国拠点のこの通信大手は今週、Huaweiからの購入を一時的に見合わせると発表した。この動きは、他の国も追随してHuawei製品を禁止するかもしれないという懸念をもとにしたものだ。こうした世界の動きは、世界第2位の通信会社が世界中で5Gネットワークを展開しようというときに同社を微妙な立場に置いている。
当面、購入見合わせは欧州マーケットに限定している。Wall Street Journalが指摘するように、Vodafoneがインドやトルコ、アフリカの一部を含む他のマーケットにおいてHuaweiのネットワーク製品で事業展開する可能性はある。しかしながら欧州ではこうしたHuawei製品禁止の動きは最終的に、計画された5Gの推進の費用上昇や遅れを引き起こすかもしれない。
「我々はさまざまな機関や政府と仕事をしていて、Huaweiに関する状況が決着をみるまでは、我々の主要な事業でのさらなるHuawei製品の使用を停止することにした。私が思うに、Huaweiはオープンで、一生懸命働いている」とVodafoneのCEO、Nick Read は声明文でこう述べた。
Huaweiは中国政府スパイ活動に関する疑惑を一貫して否定している。
(原文へ 翻訳:Mizoguchi)