WaymoとMagnaは、何千台もの自動運転車をミシガン南東部の工場で製造する計画だ。ここには電気自動車のJaguar I-PACEとChrysler Pacifica Hybridミニバンの自動運転バージョンも含まれる。
Googleの自動運転プロジェクトが前身で、Alphabet傘下での事業展開のためにスピンアウトしたWaymoは火曜日、Michigan Economic Development Corporation(MEDC)が、自動運転車の製造施設をミシガンに構えるというWaymoの計画を承認したと発表した。MEDCはこのプロジェクトのための予算800万ドルを承認した。
今回の発表は、Waymoが商業運用を拡大する準備を進めている、という最新のサインだ。12月、WaymoはフェニックスエリアでWaymo Oneという名称の商業ロボタクシーサービスを制限付きで開始した。
Waymo One自動運転車サービスではまだWaymoの訓練されたドライバーが乗り込んでいる。セーフティードライバーはいずれいなくなり、2019年を通して徐々に多くの人がこのサービスを利用できるようになる。
Waymoの行動は素早い。目標は、2019年半ばまでに新施設に移り、レベル4の自動運転車を製造するために施設の準備を開始する。レベル4というのは米国自動車技術会SAEが定めた基準で、特定の状況で車が運転を操作するというものだ。
施設の場所はミシガン南東になる、ということしか決められていない。おそらく、新設ではなく既存の施設となる可能性が高い。Waymoによると、工場では400人を新たに雇用する。
Waymoは、Fiat Chrysler、そしてJaguar Land Roverとサプライヤー提携を結んでいる。昨年Waymoは、無人配車サービス事業開始後の2年間に最大2万台もの改造I-Pace車両を投入する、と発表した。Waymoはまた、Fiat Chryslerとも最大6万2000台の改造ミニバンの契約を結んでいる。
Waymoはハードウェアとソフトウェアを製造し、それらを車両に統合するという作業を自動車メーカーとともにミシガン・ノバイの工場で行う。MagnaはオーストリアのグラーツでJaguar I-PACEを製造している会社だが、そのMagnaとの提携を通じて製造と統合の作業は専用の施設で行うことになる。
(原文へ 翻訳:Mizoguchi)