TechCrunch Disrupt San Francisco 2013のStartup Alleyに登場したImport.ioは、複数のWebページ上の重要なデータをスプレッドシートに変換して、より見やすく、そして(コンピュータ上で)使いやすくする、というサービスを提供する。
同社のCDO(Chief Data Officer) Andrew Foggの説明によると、Webページは本来、人間が“読む”ためのものである。でもマシンが情報を理解するためには、別の形式の方がよい。Import.ioを利用すると、データを手入力でクェリしたり、あるいはAPIからクェリすることができる。
彼らはこれまで長年、いろんなサービスを使ってWebサイトからデータをかき集めてきた。その苦労と不満の経験から生まれたのが、Import.ioだ。たとえばYahoo! Pipesは、いろんなWebサイトにアクセスして関連データを集めるシステムだった。Dapperは複数のWebページからデータをかき集めて、それらのコンテキストを構築するサービスだった。今日では、iftttやZapierなどのサービスがデータコネクタを使って複数のアプリケーションをつなぎ合わせる。たとえばiftttを使うと、WebサイトからのフィードをSMSに結びつけるから、Webのアップデートをテキストメッセージでもらえる。
これらに比べるとImport.ioは新種のサービスで、これまで大量の手作業が必要だったデータの収集整理と、それらからの情報の取り出しを、素早くやってくれる。データの統合化は、今もっともホットな話題の一つだ。人びとは、複数のデータソースからの雑多なデータの集合に、価値を見いだし始めているからだ。だからImport.ioのようなサービスがこれからはデータの統合化を何らかの「形(かたち)」にして提供し、Web全体をマシンリーダブルなデータベースに変え、単なる“人が読むためのページ”以上の情報を、そこから取り出すことができるのだ。
Import.ioの実際のユースケースについては、上のビデオをご覧いただきたい。
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))