WeWorkは本日(米国時間6/25)、ビルアクセスとセキュリティマネジメントのスタートアップであるWaltzを買収したことを発表した。買収価格は公表されていない。Waltzのスマートフォンアプリとリーダーを使用すれば、ユーザーは単一認証で複数のビルに入場することができる。このことによって、WeWorkの企業顧客(例えばGE HealthcareやMicrosoftなど)たちにとっては、その従業員たちへのWeWorkスペースへのオンデマンド会員権の発行管理が簡単に行えるようになる。
WeWorkの発表によれば「Waltzは、そのモバイルアクセスとシステムインテグレーションの深い専門知識と共に、単一認証を私たちの会員に提供し、会員と私たちのスペースとの関係をより良いものにしてくれる、最も先進的で洗練された製品を持っている」ということだ。Waltzは、2015年にCEOのマット・コペル(Matt Kopel)氏によって創業され、ニューヨークとモントリオールにオフィスを構えている。買収後、WaltzはWeWorkに統合されるが、現在の顧客基盤はそのまま維持される。
WeWorkは、コワーキングスペースから、サービスとしてのソフトウェア(SaaS)プロバイダーへと進化するために、この1年間大量の買収を行ってきた。買収した企業は、例えばオフィス管理プラットフォームのTeem(1億ドル、約107億円)や、Managed by Q 、そして従業員たちによるワークスペースの利用や会議やその他のイベントへの参加状況を企業が分析できるようにする「空間分析プラットフォーム」のEuclidなどである。
Waltzもまた、単にキーやアクセスカードに代わるものではない。そのクラウドベースの管理ポータルは、誰がビルに出入りしたかについてのデータを企業に提供し、またチームが特定の場所へアクセスできる人間を制限できる「ドアグループ」を設定することを可能にする。Waltzのヘルプサイトによれば、アプリに表示される広告を通じて収益を上げることも可能である。
画像クレジット:Michael Brochstein/SOPA Images/LightRocket/Getty Images
[原文へ]
(翻訳:sako)