WhatsAppはFacebook(フェイスブック)が所有する人気のインスタントメッセージングアプリだ。米国時間10月29日に行われたフェイスブックの四半期決算報告で、CEOのMark Zuckerberg(マーク・ザッカーバーグ)氏は、WhatsAppは現在、1日に1000億近いメッセージを送っていると述べた。
2019年末に、WhatsApp上で1000億のメッセージが交換された。昨年の大晦日はWhatsAppがエンゲージメントの記録を更新した日であり覚えている人も多いかと思うが、その大晦日はここ数年、WhatsAppがトラブルに見舞われる日でもあった(昨年末はサービス停止しなかったが)。
現在、WhatsAppは自らと争っている。フェイスブックのMessengerとWhatsAppを合わせて、2016年には1日に600億通のメッセージの交換が行われた(未訳記事)。Apple(アップル)のCEOであるTim Cook(ティム・クック)氏は2020年5月に、iMessageとFaceTimeの記録的な利用者数を報告したが(9to5Mac.com記事)、具体的な数字は挙げなかった。以前、アップルが数字を公開したときはWhatsAppよりもずっと少ないものだった。ユーザー数が10億を超えているWeChatもまた、1日のメッセージ数ではずっと少ない。
2014年の初めに、当時のCEOであるJan Koum(ジャン・コウム)氏があるイベントで発表したところによると、WhatsAppは1日に500億通のテキスト(未訳記事)を扱っていた。
当時、WhatsAppのユーザーは5億に達していなかった。それがいまではユーザー数は20億以上、ユーザー数において最大の市場であるインドでは、その数は他すべてのスマートフォンアプリのユーザー数を上回っている。
WhatsAppのトップであるWill Cathcart(ウィル・キャスカート)氏は「2020年は多くの人が、これまで以上にメッセージで家族などとつながっており、仕事もしている」と述べている。
しかし、WhatsAppが米国時間10月29日に公開したアップデートの内容はこれだけだ。例えばブラジルでの決済サービス(未訳記事)をいつ再開するのか、2018年にサービスをテストした(未訳記事)インドでの決済サービスはどうなるかなど、不明な点が多い。ただし、インドでの金融業界向けのサービス(未訳記事)の計画はすでに公開している。
「WhatsAppの1日のメッセージ数が1000億通になったことを、誇りに思う。これから先のことを考えると、わくわくしてくる」とキャスカート氏は語っている。
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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa)