Windows 8のマーケットシェアは9月に0.61%伸びて8.02%になり、初めて8%を超えた、とNet Applicationsの調査報告が述べている。同じ期間にWindows 7はマーケットシェアを0.80%伸ばし、シェアは46.43%に達した。
Next WebのEmil Protalinskiはこう指摘している: “Windows 7はWindows 8のリリース以来初めて、シェアの伸びが8よりも大きかった”。
Microsoftは二つのオペレーティングシステムをそれぞれ異なる部分市場に売っている。消費者向けのWindows 8と、企業クライアント向けのWindows 7だ。後者はまだ、Windows XPからのアップグレードサイクルを完了していない。だから、Windows 7の堅調はWindows 8に打撃を与えるものではない。また、8よりも7が信頼されているわけでもない。
Windows 8は依然として歩みが遅く、まだ10%に届かない。0.61%という月間伸び率が続くのなら、クリスマス商戦の成績にもよるが、10%に達するのは12月末、または1月初めだろう。
Windows 7に関しては「難攻不落のWindows 7」と呼びたくなる。企業はMicrosoftが寵愛するオペレーティングシステムに自分を閉じ込めているが、その頑固さはぼくの予想を上回る。つまり過去5年間、PC市場の約半分が、Windows 7に安住しているのだ。このことは、Windows 8を普及させたいしWindows StoreからアプリケーションをダウンロードしてもらいたいMicrosoftにとってはネガティブだが、同時に幸運でもある…これらの(大量の)PCがWindows 8にアップグレードするとなると、Metroへの苦情が一挙に増え、Windows Storeもその対応に追われるだろう。
またWindows 7によってMicrosoftのオペレーティングシステム部門にもたらされる売上も相当なものだ。財務的には、Windows 8が伸びないことは悲観要素ではない。
Windows 8がやっと8%に達したことを、喜んでいる人たちもMicrosoftの社内にはいるはずだ。たしかに8は鈍足だったが、8.1へのアップデートと年内に出るハードウェアの新製品(Surfaceの新バージョン)が、明るい材料かもしれない。どちらも、シェアの伸びに貢献するはずだ。
しかし、Windows全体としては、オペレーティングシステム全体の中でのマーケットシェアがもうすぐ90%を切るかもしれない。本当の大事件は、そっちの方だろう。
画像クレジット: Dell Inc.
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))