今日(米国時間7/15)の取引終了後、Yahooは第2四半期の業績を報告した。売上(トラフィック獲得コスト[TAC]を除く)は10.4億ドル、非GAAP 1株当たり利益は0.37ドルだった。TACを含む売上は10.8億ドル。アナリストの予測は、1株当たり利益0.38ドル、TACを除く売上は10.8億ドルだった。
株価は、通常取引で下落したが、時間外では、利益未達にもかかわらず、やや取り戻した。同社は発表文で、売上成長は「最優先」であり、その意味で「Q2の結果には満足していない」と語った。
同社のディスプレイ広告売上は4.36億ドル、対前年比8%減だった。同四半期におけるYahooの検索売上は4.28億ドルで、前年同期を2%上回った。
Yahooの非GAAP財務指標である調整後EBITDA(*)は、3.4億ドルで一年前より8%低かった。【* 金利・税金・償却前利益、支払利息・税金・減価償却・償却控除前利益】
Yahooは前年同期より24%多く広告を販売し、その点は好調だったが、広告単価は24%減少した。
同社のTACを除く売上は3%減少した。Yahooの売上成長は、微増あるいはマイナスという歴史を持っている。同四半期の純利益は3800万ドルにすぎなかった。
直前の四半期、YahooのTACを除く売上は10.87億ドルだった。1株当たり利益は0.38ドルだった。早い話がアナリストたちは、前四半期の業績を次の3ヵ月間に再現すると予測していた。
Yahooの株価は、同社の持つ大量の、かつ近く売買可能になるインターネットの巨人Alibabaの株式に、ある程度左右される。Alibabaは、現在上場申請中。Yahooは報告書の中で、同社がAlibaba株を1.4億ドル売却すればよい(以前は2.08億ドルだった)ことで合意したことを示している。これによってYahooの短期的税額が減少すると共に、Alibaba株の値上りを前提に潜在利益も増える。
全体的に見て、Yahooには短期的な売上上昇の見込みがないという市場認識を、同四半期の結果が変えるとは思えない。もちろん同社は依然として裕福で、期末時点での保有現金相当額は43億ドルだった。この数字は、2013年末より7億ドル少ない。もちろんYahooは、ちょっとした買いあさりをしている。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)