YahooがLivetextアプリを発表した。このアプリは友人と動画とテキストで話すことができるが、音声は含まれない。
数週間前、私たちは香港のApple App StoreでLivetextのアプリを発見した。その時、Yahooは「新しいプロダクト体験を提供するために常に取り組んでいます」と言うに留まり、具体的なコメントは出さなかった。
本日、同社はニューヨーク市のプレスイベントでアプリを紹介した。デモでは、プロダクトマネジメントのシニアディレクターを務めるArjun Sethiが、数人の友人や同僚とメッセージセッションのやりとりをライブで披露した。彼らは動画を互いに共有し、自分たちの表情や周りの景色を映した。そして、テキストでやりとりを始めた。内容はどこのテキストメッセージにでも行われるような取り留めのない会話や質問、絵文字だったが、それらは全て動画に重なって表示される。
Livetextでつながるには、まずは友人として互いを承認する必要がある。つながった後、ユーザーはLivetextのセッションに友人を招待することができ、友人が参加した時点から動画のやりとりが始まる。(友人からLivetextの招待が来ても応じることができない場合は、動画のないテキストでのやりとりができる。)
Livetextのセッションは現在一対一のみで、Sethiはグループセッションを追加する可能性を示唆したものの、優先順位は高くないようだった。
音声を取り除くことには利点もあるが、メッセージ体験にどのような付加価値があるのだろうか。Yahooの動画、デザイン、新規プロダクトのシニアディレクターを務めるAdam Cahanは、同社の調査結果から、多くのユーザーが動画メッセージに抵抗があるのは、「事前にアポを取らなければならない」ように感じているからだということが分かったと説明した。
音声を除くことで、体験がよりシンプルでストレスが低減されるとCahanは言う。何かをしている最中や音が気になるような場所でも短い動画セッションを始めやすくなる。また、テキストメッセージと比べると、このアプリには感情的な内容が追加されるとした。(つまり、笑っているのを相手が見えるのと、テキストで「笑」と送信することの違いだ。)また、動画での会話に時間制限はないとしたが、アプリの初期のユーザーの間では「突発的な短い会話を頻繁に行う」傾向があるとYahooは説明した。
このアプリはSnapchatの競合になるかという質問に対しYahooは「そうは思わない」とし、「人は多くのコミュニケーションツールを使用します」と説明した。競合するのなら、通常のテキストアプリの代わりになるだろうと話した。
利益について、Cahanは「スケールした時点で、マネタイズする選択肢が出てくるでしょう」と話し、Yahooはプラットフォームに「ネイティブ」に溶けこむ選択肢を検討する計画だと言う。
Sethiは、昨年の秋に行われたMessageMeの買収 がきっかけでYahooに参画した。彼は、MessageMeの技術を一切使わずに「一から全てを作りました」と話し、これが彼らのチームがやりたかった仕事だと言った。「何かから派生したようなプロダクトを作りたくはありませんでした。全く新しいコミュニケーション方法を構築したかったのです」。
Yahooは、明日iOSとAndroidのアプリをリリースする予定だ。iTunesのページも既に確認できる。
更に詳細については、Yahooのブログ投稿から読むことができる。午後にでもアプリが動いている動画を掲載したい。
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