VerizonがYahooの主要なインターネット事業の買収に、徐々に近づいているようだ。Wall Street Journalの記事によると、この通信大手はYahooを競る第二ラウンドのビッドで30億ドルを提示するらしい。
プライベート・エクイティ企業のTPGも、ビッドをねらっている。第二ラウンドのオファーは月曜日だが、WSJの情報筋によるとYahooは、今後もさらにラウンドを重ねるという。そのほかの買い手候補、Time Inc., Alphabet, Comcast, AT&T, IAC/InterActive Corp.などが、4月の第一ラウンドよりも前に下(お)りたため、現在はVerizonがトップランナーだ。
(情報開示: VerizonはAOLのオーナー、そしてAOLは本誌TechCrunchの親会社だ。)
Verizonが来週行うと思われる30億ドルのオファーは、ニュースサイトや広告ビジネスを含むYahooのインターネットビジネスが最初のビッドサイクルで獲得したとされる40〜80億ドルよりも安い。WSJによるとそれは、先月行われたセールスプレゼンテーションでYahooのCEO Marissa Mayerが、Verizonの主な買収動機である同社のオンラインビジネスが、低調であると明かしたためだ。しかしCNBCのアナリストDavid Faberが書いた記事によると、20億ドルとか30億ドルは、Yahooがこれまでに受け取った“最安のビッド額よりもさらに安い”そうだ。
YahooとVerizonはコメントを拒否した。本誌はTPGにもコンタクトしている。