Yahooには毎週12000通の履歴書が来る(現社員数と同数)–新規雇用の14%は”出戻り”

Marissa Mayerが2012年にCEOになってからのYahooは、20社あまりの人集め的買収を通じて大量の新しい人材を獲得してきた。しかしYahooの成長努力は、さらに大きな人口移動をもたらしているようだ。今日(米国時間9/11)のTechCrunch Disrupt San FranciscoのステージでMarissa Mayerは、今では毎週12000通の履歴書が来るが、それは現在のYahooの社員数とほぼ同じだ、と明かした。彼女がCEOになる前は、せいぜいその1/5か1/6ぐらいだったそうだ。

また今年の1月にスタートした“ふるさとYahooに帰ろう”キャンペーンが功を奏し、元社員たちが戻ってきた。今では、新規雇用の14%が、彼女の言葉を借りると“ブーメラン”だ。

とりわけ、人員数をこれまでの10倍に増やしたモバイル部門などで、その傾向が強い。

Mayerが指揮する同社は、短期的な成果よりも長期的な成果を追求している。彼女によると、成長とは3年がかりの仕事であり、とくにスタッフの整備刷新充実がその重要な要素だ。適正な人材を確保すれば良いプロダクトができる、そういった“連鎖反応”を仕掛けるのがCEOの仕事。ユーザの減少率はそれまでの1/3か1/4ぐらいに減った、と彼女は言う。

“成長が軌道に乗るまでは数年かかる、と私は言ってきた。正しい人材を揃え、正しいプロダクトを作る、それによって正しいトラフィックを得る。人とプロダクトとトラフィックと収益、この4つが揃わないといけない”。

変化が起きるためにはこれだけは必要、という社員数の臨界質量があるはず、と語るMayerは、ZapposのファウンダTony Hseihの例を挙げた。彼はラスベガスの衰退を救うために、大量の起業家を一つのビルに集めた。彼の持論によると、優秀な起業家や技術者が1エーカーあたり100人以上集まると、彼らのあいだのコラボレーションや競争によって、地域の活性化が起動する、という。

いつものように彼女は、同社が今後も大艦隊であり続けることを賞揚する。今日彼女は、“Yahooは世界最大のスタートアップ、支離滅裂でまとまりがないことを、誇りに思う”、と言った。

下のビデオは、舞台裏インタビューの全編だ。

TC Disurpt SF, Yahoo関連未訳記事:
Marissa Mayer: Yahooは個人化企業
Yahooの月間アクティブユーザ数は20%アップして8億、内3.5億はモバイル
Marissa Mayer: 強いMicrosoftの方が業界全体にとって良い

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。