YelpがNowaitと連携して、行列なしにレストランなどを利用できるサービスを提供する。Yelpを使って目的とするレストランの待ち時間をチェックして、そしてアプリケーションからリモートで列に並ぶことができるようにするのだ。またYelpは今回の提携に伴い、Nowaitに対して800万ドルの戦略投資も行う。これはYelpの第2四半期の財務レポート中で明らかにされたものだ。
Nowaitはペンシルベニア州ピッツバーグに拠点をおき、国中で4000件以上のカジュアルレストランと提携している。Chili’sやFirst Watchなどといった全国展開をするチェーン店も含まれている。Nowaitのアプリケーションを使えば、予約を受け付けていないレストランでの待ち時間を確認でき、やはりリモートからウェイティングリストに登録することができるようになっている。
順番がくるとテキストメッセージで通知される。またテキストメッセージにて遅刻を伝えたり、待ってもらえるかどうかの確認を行うこともできるようになっている。
Nowaitはレストランから月額料金を受け取っている。2012年8月に最初の資金調達を行なっており、これまでに2350万ドルの資金を集めている。
NowaitのCEOであるWare Sykesによれば、Nowaitの機能は「来月中に」Yelpに組み込まるとのこと。「まだ明確な日にちをアナウンスする段階ではありません」としている。
「Yelpとの連携は関係者全員にとってメリットのあるものだと考えています」と、Sykesは続ける。「Nowaitを使っていただいているレストランへの訪問は増えることになるでしょうし、Nowaitのサービスをより多くの人に利用してもらえるようにもなるでしょう」。
Yelpからの800万ドルの使い道については「Yelpを使う多くの人々にNowaitを使ってもらえるようにして、そしてNowaitを利用するレストランをさらに広げていきたいと考えています」とのことだった。
ちなみにYelpに登録されている施設のうち、18%がレストランとなっているそうだ。Yelpの広報によれば、レストランを見つけるのにYelpを使う人が増えているのだとのこと。配管修理を頼んだり、犬のグルーミングサービスを探すような使い方がそれに続いているのだとのこと。
Yelpのビジネスディベロップメント部門でシニア・バイスプレジデントを務めるChad Richardによると、知人からの紹介でNowaitのサービスを知り、春から提携に向けて動き出していたのだとのこと。
「Nowaitは、私たちの既存サービスをうまく補完してくれるサービスとなるでしょう」とのこと。「予約なしのレストランでは未だに紙と鉛筆を使ってウェイティングリストに書き込む方式が一般的です。これを効率化する、すばらしいテクノロジーだと感じています」。
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(翻訳:Maeda, H)