YJキャピタルとEast Venturesの共同アクセラレータープログラム「Code Republic」が第7期の募集を開始

ヤフーのコーポレートベンチャーキャピタルであるYJキャピタルと、日本や東南アジアでシード投資を進めているベンチャーキャピタルのEast Venturesは1月9日、スタートアップ向けのアクセラレータープログラム「Code Republic」を第7期の参加企業の募集を開始した。プログラムの募集期間は募集期間は3月1日23時59分まで、プログラム期間は4月3日〜8月3日までの4カ月間。応募フォームにて参加を受け付けている。

プログラムの参加要項は以下のとおり。

  • 社会構造・産業構造の革新を目指している
  • 誰よりも対象領域に詳しい
  • データドリブンで意思決定している
  • スピード感を持ってエグゼキューションできる
  • 粘り強く仮説検証を繰り返すことができる

Code Republicはこれまでは常時開催で、3カ月のメンタリングやゲストディナー、最後にその成果を披露するデモデイという構成だったが、第7期からは募集期間を限定し、1カ月長い4カ月のメンタリングやゲストディナーを経てデモデイに進むという構成に変更された。また、専任の共同代表の任命、担当キャピタリストの増員、期間固定により支援体制を強化することで、参加スタートアップ各社の仮説検証、事業計画策定、バックオフィス支援、営業先・提携先・投資家の紹介、資金調達などをサポートしてくという。YJキャピタルの松山氏は「これまでシード投資してきたスタートアップでシリーズAの調達に漕ぎ着けられるのは全体の十数%程度だったが、4カ月集中してスタートアップ企業と事業化に取り組むことで、達成率100%を目指したい」と語る。

なおCode Repulicは2016年の設立以降、計21社に累計9.7億円の投資を実行しており、追加調達率は77%、卒業企業の累計時価総額は156億円になっている。

Code Republicでは「アジアを代表する起業家集団を目指す」ことをミッションに掲げている。ポータルサイトやPayPayなどのキャッシュレス決済、ショッピングサイトなどの豊富なデータリソースを持つヤフーグループのCVCであるYJキャピタルと、東南アジアでのシード投資を通じて現地の社会問題や経済を取り巻く環境などに深い知見を持つEast Venturesが共同で開催するこのアクセラレータープログラムを通じて、グローバルな視点で事業を推進するスタートアップの登場に期待したい。

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。