YouTubeが米国におけるビデオ制作者向けに、非営利団体に対する寄付行為を行いやすくする仕組みを導入した。「寄付カード(donation cards)」を通じて行うものだ。米国の内国歳入庁が確認済みの、歳入法第501条c項3号に定められる公的非営利団体の中から募金を呼びかける団体を選び、ビデオを閲覧しながら直ちに寄付が行えるようになっている。
これまでも非営利団体は自らが制作したビデオで寄付カードを使うことができた。しかし往々にして非営利団体自身が行う寄付要請よりも、第三者の行うものの方が効果的であることもあるのだ。たとえばALS理解促進のためのアイス・バケツ・チャレンジなどで寄付カードが使えていれば、ALS Associationに対する寄付金額もさらに増えたことだろう。
これまでにもアノテーションにてビデオ中に非営利団体へのリンクを埋め込み、それによって寄付を促すことはできた。しかし介在する手間が多くて実際の寄付に繋がる可能性が低いものとなっていたのだ。
ビデオ閲覧者が寄付を行う場合、寄付額のすべてが該当団体に収められることにもなっている。Googleが手数料を取ることはなく、またクレジット手数料も引かれないようになっている。
現在のところ、この仕組みを利用できるのは米国内においてのみのことだ。しかしGoogleによれば仕組みをさまざまな国に広げていきたいとのこと。「世界中のクリエイターが非営利団体の応援をできるようになるのです」と述べている。
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(翻訳:Maeda, H)