モバイルのアプリにライブのストリーミングを導入するというニュースに続き今週のYouTubeは、クリエイターコミュニティのための一連の新しい機能を発表した。Creator Hubとサポートの改善、福利事業などを含むそれらの詳細は、オンラインビデオとデジタル文化のイベントVidConで、木曜日(米国時間6/23)に披露された。
YouTubeのCEO Susan Wojcickiはキーノートで、360度ビデオのような新しい技術への投資について触れるとともに、有料サービスYouTube Redに導入される企画、YouTube Original(オリジナル作品)についても述べた。
またクリエイターコミュニティに参加している人たちには、カスタマサポートの改善や、Creator Hubのデザイン改良、福利事業などが約束された。
クリエイターサポートを100倍にする、と言っているが、その意味は、Partner Programに加わっているクリエイターなら誰もが、就業日一日以内に質問への答をメールでもらえることだ。
これはサポートの質量としてはこれまでに比べて相当なアップだ。たとえばメールによる個別サポートは、これまではせいぜい数千人だったが、これからは数百万が対象になる。
Creator Hubは、今度の改良によって、教材やヘルプセンターなどさまざまなリソースへのアクセスが一元化される。これまでは、いろんなサイトをあっちへ行ったりこっちへ行ったりしなければならなかった。しかしこれからは、新しいCreator Hubページから何にでもアクセスできる。言語も、今や23の言語に対応している。
YouTube for Creatorsと呼ばれる新設の福利事業は、クリエイターが自分のチャネルの会員を増加させるためのさまざまなリソースにアクセスさせる。それには、学習プログラム”Creator Academy”や、YouTubeのスタジオアプリなどがある。
会員の数が数千数万ととても多くなったクリエイターは、”Creator Days”や、YouTube Spacesにおける会合やワークショップに招待される。またYouTube Spacesでビデオを撮ったり、自分のチャネルに関するコンサルテーションを受けたり、YouTube NextUpコンテストのアンバサダーになって露出量を増やす、などができる。大型のチャネルになると、YouTubeからのパートナーマネージャーという人的サポートが付く。
YouTube for Creatorsに前からあるリソースの改良や一元化、プロセスの公式化に加えて、新しいツールも提供される。
たとえば最近新たにローンチしたコメントコントロールでは、クリエイターがコメントのモデレーションを信頼できる人に託せる。ペナルティー(“strikes”)の扱い方を変えて、新人のクリエイターにルールを理解するための時間を与える。Content IDシステムを改良して、Content IDが係争中のビデオでも課金ができる。この最後の件は、課金をしているユーザー全員に今後数か月以内に適用される。