YouTubeが今日(米国時間2/4)、再生中に視聴者が別のアングルのカメラに切り替えられる、という、ちょっとしたおもしろい実験を開始する。このマルチアングルビデオは今はあくまでも実験なので、わずか1本のビデオしか実装していない。
試してみたい人は、Madilyn BaileyのYouTubeチャネルへ行く。彼女はYouTube上で人気のあるインディーアーチストで、とくにカバー曲がよく知られている。YouTubeのチームはこの前のYouTube Music Nightで彼女の演奏を撮り、マルチアングルのビデオを作った。
YouTubeによると、そういうビデオは、YouTube技術陣の努力により、今や一見自動的に作られるが、しかしそこに込められている技術は誰もが簡単にスケールできるようなものではない。
実は数年前から、こういうことをトライしたスタートアップが数社いる。Marc Cubanと500 Startupsが支援したアプリSwitchcamことStreamweaverは、このようなビデオをクラウドソーシングした。それらのアプリはどれも離陸できず、Switchcamは消滅した。今では、そんなビデオをまともに作っているところといえば、インターネットビデオの大御所、YouTubeだけだ。
YouTubeの広報の話では、YouTubeはこのところ“ビデオをもっと没入的かつ対話的にする”ことに取り組んでいて、今回の実験もその一部だ。ただしこの総合的な実験には、YouTubeに認められたユーザしか参加できない。ひまとやる気のある人は、ここで申し込むとよい。
一方Madilyn Baileyとしては、YouTubeからこの実験のオファーがあったとき、躊躇(ちゅうちょ)しなかった。彼女は、大意として、“オンラインコミュニティとの対話性を高めることは大好きで、視聴者の自由度が高まり自分の視聴経験を個人化できるこのような試みはとってもクリエイティブだと思う”、とメールに書いている。“オーディエンスの参加性が高まれば、私もハッピーだから!”、だそうです。
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))