【抄訳】
昨年秋の報道を裏付ける形でYouTubeは今日(米国時間4/8)、広告のない会費制サービスの計画を、YouTubeパートナーたち(YouTube Partners)へのメールで発表した。メールに書かれている詳細によると、消費者は有料(月額制)で広告のないYouTubeを利用することを選べる。それによる新たな収益化オプションは、パートナーがYouTubeのクリエイタースタジオダッシュボード(Creator Studio Dashboard)で合意を表明することで、有効になる。それが実際に有効になるのは2015年6月15日からだ。
そのメールによると、広告のない会費制のサービスではクリエイター自身が多様な収益化方式を作品に盛り込むことができ、視聴者にとってもYouTubeが一層楽しい場になる、と訴えている。
YouTubeは会費制を、時間をかけて準備してきた。10月には、収益化のための取り組みを陣頭指揮してきたCEOのSusan WojcickiがCode Mobileカンファレンスで、このところますます多くのモバイルからの視聴者たちが広告を嫌がるようになっているから、広告なしの会費制はまずモバイルユーザにアピールするだろう、と説明した。有料制という部分ではYouTubeはNetflixなどと似たものになり、消費者はコンテンツにお金を払ってオンデマンドでアクセスし、それが広告等に中断されることなくストリーミングされる。
これに伴いYouTubeは、パートナー事業の規約(Partner Program Terms)を改訂し、YouTubeは会費収入の総額の55%をクリエイターに払う、とした〔支払比率は、各月の、(そのコンテンツの視聴時間累計/総累計視聴時間)〕。このパーセンテージは広告収入の場合と同じだ。以下に、新しい規約書から引用しよう:
【原文引用略】
メールにも新しい規約にも月額会費の金額は載っていないし、有料制サービスの開始日の明記もない。6月15日は規約の変更が有効になる日だが、その日から新サービスの提供が始まる、というわけではない。段階的な展開になるのか、あるいはYouTubeはサービスのローンチの前に規約書などの法的側面を整備したかったのかもしれない。情報筋がBloombergに語っているところによると、サービスの提供開始は今年中だそうだ。
【後略】(パートナーへのメールの原文など)