とっても早い反応だ。1週間前にMicrosoftは、同社のWindows Phone 8プラットホーム用のYouTubeアプリをリリースした。そして今日(米国時間5/15)YouTubeはMicrosoftに、そのアプリはYouTubeのサービス規約に違反しているので削除するよう求めた。
YouTubeのGlobal Platform Partnerships担当部長Francisco Varelaが今日、Windows Phone AppsのゼネラルマネージャTodd Brixに書簡を送り、そのMicrosoft作のアプリを取り下げるよう要求した。書簡が主張しているところによると、ユーザはそのアプリケーションでYouTubeからビデオをダウンロードでき、ビデオからは広告が除去される。また、プラットホームによっては再生できないビデオ…たとえば大手メディア企業がYouTubeに携帯電話やタブレットでの表示許可を与えていないビデオ…をMicrosoft作のアプリは見せる。
上記の行為はすべて、YouTubeのサービス規約とAPIのサービス規約に違反しているので、Microsoftにアプリのダウンロードを不能にするよう求めることにつながる。また、サードパーティ製であるにもかかわらずYouTubeのブランドと商標が前面に出ているのでユーザを混乱させる、とYouTubeは主張している。以上すべてにより、YouTubeはMicrosoftに一週間の猶予(来週水曜日–5月22日–まで)を与え、それまでにアプリケーションを取り下げるよう求めている。
YouTubeによると、同社とのパートナー事業によって売上を稼ぎ出しているチャネルはすでに100万以上あり、そのうち数千は年商が6桁以上に達している。書簡は、Microsoftのアプリは、それらのチャネルがWindows Phone 8のアプリ上で収益–広告収入–を得る能力をはぎ取っている、と主張している。また、コンテンツをどのデバイス上でどのように表示するかを決める能力をも、奪っている、と。
Microsoft側としては、アプリを自作するという前例のない決定をしたのは、YouTube公認のWindows Phone用ネイティブアプリをサポートするために必要なリソースの提供を、YouTubeが拒否したからだ、と言う。しかしこれに対してYouTubeは、Microsoftのモバイルオペレーティングシステムを使用するデバイスのユーザのためには、YouTubeが提供するHTML5による標準的なWeb体験という代替手段がある、それで十分である、と主張するのだ。
〔余計な訳注: Android上でもYouTubeはWebブラウザからの方が使いやすい(インタフェイスに柔軟性がある)、と思う。〕
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))