FacebookでもTwitterでも動画コンテンツをよく見かけるようになったが、前見た動画を後から探すのが難しいと思ったことはないだろうか。記事なら、あとで見返す時のためにコンテンツを集めておけるブックマークサービスはいくつもある。今回紹介するREClike(レックライク)はそれに似て、サービスを横断してお気に入りの動画を管理、共有するためのサービスだ。4月17日、REClikeは従来の動画管理機能の他にタイムラインの実装と人気動画を発見できるページをアップデートした。
REClikeはYouTube、Vimeo、Facebook、Twitterの動画に対応していて、動画を追加するにはリンクを貼るか、あるいはYouTubeかVimeoならREClikeの検索機能で特定の動画を見つけることができる。また、動画を1クリックでREClikeに追加できるGoogle ChromeとSafari用の拡張機能も提供している。
取り込んだ動画は好きなようにリストにまとめることができ、リストは友人と共同で管理することも可能だ。リストは全体に公開する以外にも、特定ユーザーのみ、あるいはリンクを知っている人全員といった公開範囲を設定できる。
サービスは全体的にシンプルで、この画像のようにドラッグ&ドロップで動画をリストにさくさく移動できるのが心地良かった。
REClikeはRoppyaku有限責任事業組合が提供しているサービスだ。Roppyakuは3人で運営していて、それぞれ映像やウェブ制作の仕事をしながらREClikeを立ち上げたと代表を務める八木氏は話す。
「REClikeは、映像の仕事を進める上で自分たちが欲しいと思っていたものを形にしたものです」と八木氏は言う。映像制作の仕事では、新しい映像作品を作るためのレファレンスを探したり、あるいはクライアントと映像のイメージのすり合わせをしたりするのに、日頃から多くの動画を収集しているという。これまでは動画プラットフォームを横断して動画を管理する方法がなく、そこに課題を感じていた。Pinterestで好きな画像をボードに集めておくように、動画を集めてリストにまとめるためのツールとしてREClikeを制作したと説明する。
REClikeは2016年10月にリリースし、これまでに6万の動画コンテンツがREClikeに集まったと八木氏は言う。頻繁に使っているコアユーザーは映像業界や広告業界の人が多いが、最近では仕事目的ではないユーザーの利用も増えているという。YouTubeやVimeoの動画を「おもしろ動画」や「MV」などのジャンルごとに動画をまとめて視聴を楽しんだり、絵を描くためのティップス動画をリストにまとめて仲間と共有したりするのにREClikeを活用しているそうだ。
今回、一般のユーザーにもREClikeをより楽しんでもらえうよう、動画発見を促進する「見つける」ページの改修とタイムラインの実装に至ったという。REClikeの「見つける」ページではカテゴリーごとに動画を探したり、他のユーザーがキュレートした動画リストなどから良い動画コンテンツに出会えるようにした。気に入ったユーザーやリストをフォローしておけば、タイムラインで最新のアップデート情報を随時チェックできると八木氏は説明する。
将来的にサービスのマネタイズも考えているが、まずは各ユーザーが様々な動画サービスから良い動画をキュレートし、ユーザー同士が動画を教え合ってコミュニケーションを取り、楽しんでもらえるサービスに成長させたいと八木氏は話す。Roppyakuは現在有限責任事業組合として運営しているものの、今後株式会社への移行も検討したいと話している。