yupは2月6日、「パートナープログラム」を開始することを発表した。同社は2019年2月設立のスタートアップで、主にフリーランスに向けた報酬の先払いサービスを開発・提供している。TechCrunch Tokyo 2019スタートアップバトルのファイナリストでもある。
同社の先払いサービスを利用することで、フリーランスは通常の請求書支払いのフローを変えることなく、通常は個人で1カ月、法人では2カ月かかることもある報酬をすぐに得られるのが特徴だ。報酬の10%をyupが手数料として徴収するものの、支払いの遅延などのリスクを大幅に軽減できる。
具体的には、取引先に送った入金前の請求書情報をyupに登録するだけで、yupから報酬が支払われる仕組みだ。後日、実際の報酬が取引先から支払われた際にyupにその金額を振り込むという流れになる。
同社では、2019年9月26日にβ版の提供を開始。本人確認などの手続きはすべてオンラインで済ませられるほか、審査は最短60分で完了するので、その日からサービスを利用できる。また、yupを利用していることを取引先から知られることはない。
今回、発表されたパートナープログラムの対象は、フリーランスの取引先企業。同プログラムに登録した企業は、取引先のフリーランスに先払いサービスを利用してもらうことで、yupがフリーランスから徴収する手数料の一部が還元されるほか、特別料金で先払いサービスを利用できる。
実際の還元割合やサービス利用料は企業によって異なるものこ、フリーランスとの取引量が多い企業の場合、先払いの経理処理をyupに任せることで社内業務の効率化も図れるだろう。
企業側の業務効率化が進めば、フリーランス側がyupに徴収される手数料を企業側が負担するという流れも生まれるかもしれない。
同社では専用の受付フォームを用意しているので、パートナー契約を考えている企業は登録フォームに必要事項を入力すればいい。