ZMPと日の丸交通、都心部で自動運転タクシーの実証実験へ

自動運転技術やロボット開発のZMPは7月18日、タクシー事業の日の丸交通とともに、自動運転車両を使ったタクシーサービスの公道営業実証実験を都心部で実施すると発表した。乗客のいる自動運転車両のタクシーが、公道で営業走行を行うのは世界初だという。

実証実験が行われるのは、8月27日から9月8日の午前9時から午後5時まで。三菱地所と森ビルの協力で、大手町フィナンシャルシティ グランキューブと六本木ヒルズを発着地とする約5.3Kmを1日4往復し、車線変更や右左折、停止などをすべてシステムが自動で操作する(ただし、交通状況等により、同乗のドライバー、オペレーターが介入する場合がある)。

走行予定エリア(ZMPサイトより)

料金は片道1500円(税込)を予定。参加者を本日から専用サイトで募集し、予約可能者を抽選により決定するという。

ZMPは2001年1月の設立。ADAS(先進運転支援システム)・自動運転技術開発用プラットフォームのRoboCarシリーズやデータ計測サービスRoboTest、物流支援ロボットCarriRoなどを開発・販売する。2017年6月には総額15億円の資金調達を発表している。

同社は2014年から公道での自動運転実証実験を開始しており、2015年5月にはDeNAとの合弁会社「ロボットタクシー」を設立。その後、2017年1月にDeNAとの業務提携は解消したが、2017年12月には運転席にドライバーが乗車していない状態での公道実証実験を日本で初めて実施。今後も技術やサービスの実証実験を進め、2020年の自動タクシー実現を目指すとしている。

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。