AI(人工知能)翻訳機の「ポケトーク」を手がけるソースネクストは6月15日、リモート会議向け製品の新ブランド名「KAIGIO(カイギオ)」を冠した端末とソフトウェアを発表しました。
- リモート会議専用機「KAIGIO MeePet(ミーペット)」(税込2万9700円)
- 会議室カメラ用ソフト「満面KAIGIO」(税込1万9800円)
- リモート会議アーカイブソフト「全録KAIGIO」(税込9900円)
KAIGIO MeePetは、Zoom SDKを利用した製品。リモート会議ソフト、マイク、カメラ、スピーカーを搭載し、ユーザー側による機材の用意が不要です。Zoom、Microsoft Teams、Webex Meetingsに対応し、ディスプレイに会議IDとパスワードをタッチ入力すれば、会議に参加できるのが主な特徴です。
また、Outlookアカウントを連携すれば、予定表の読み込みや、時刻表示とアラーム音で会議を知らせる機能、会議開始までの時間を表示する機能を利用できます。
さらに、グリーンバック不要でAIが人物を認識する「XSplit VCam」のバーチャル背景エンジンを搭載。背景画像は、100万種類を超える素材からの検索や、USBメモリやHDDからの読み込みが可能です。
このほか、5000mAhバッテリーを内蔵し、Zoom会議であれば連続で約1時間30分から2時間程度、スリープモードを解除したメイン画面の待機状態では4時間程度、コンセントに接続せず利用できます。
- サイズ:213.63(幅)×108.88(厚み)×163.93(高さ)mm
- 重量:約966g
- RAM:2GB
- ROM:16GB
- 無線LAN:802.11 a/b/g/n/ac
- 有線LAN:CAT5
- 端子類:イヤフォンジャック(4極ステレオミニプラグ)/有線LAN/HDMIx1/USB Type-A x2/USB Type-C(充電専用)
- 同梱物:スタートガイド/安全上のご注意/ハードウェア保証書/製品登録はがき/電源アダプタ一体型USB Type-Cケーブル
- 予約開始日/発売日:6月15日/8月18日
満面KAIGIOは、独自のAI顔認識エンジンを用いて人物を自動でクローズアップできる会議室カメラ用ソフトで、利用には別途webカメラとweb会議ソフト ( 64ビット版のZoom、Teams、CISCO Webex ) が必要です。
会議室にいる人数や配置に合わせて、自動で最適な画面に切り替わり、人物が移動しても自動追尾する機能を持つほか、ホワイトボードや商品などだけを映すことも可能です。
- 対応OS:Windows 10 (64ビット)
- インストール容量:約600MB
- 対応CPUとメモリ: Intel Core i5-5200U ( 2.20GHz )相当以上 / 8GB以上
- 推奨解像度:1024×768以上
- 発売日:ダウンロード版が8月26日、パッケージ版が10月6日
全録KAIGIOは、Zoom会議の自動録画が可能なリモート会議アーカイブソフト(Teamsの録画は自動ではない)。会議システムに標準で付いている録画機能を参加者が使用する際、会議主催者への申請が必要なケースがありますが、独立した全録KAIGIOでは参加者の意思で録画できるそうです。
また、録画後にサムネイルからの再生が可能で、確認したい箇所をすぐに探せるほか、必要な範囲だけをトリミングすることも可能。録画だけでなく、スクリーンショットの自動生成もでき、共有資料の閲覧にも役立つとしています。
- 対応OS:Windows 10/8.1 (いずれも32ビット/64ビット)
- インストール容量:約100MB
- 対応CPUとメモリ:1GHz以上 / 4GB以上
- 推奨解像度:1024×768以上
- 発売日:ダウンロード版が6月15日、パッケージ版が7月30日
(Source:ソースネクスト。Engadget日本版より転載)
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