Zoom活用の有料オンラインイベントを簡単に開催できる「amply」ローンチ

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響でイベントやセミナーのオンライン化が加速している。本日6月24日にtrevaryがローンチした「amply」はそんなオンラインイベントを簡単に開催できるようにサポートするサービスだ。

amplyはページ作成から決済、ゲスト管理、当日のURL共有まで「Zoomを活用したオンラインイベントを開催する際に必要な作業がワンストップで完結する」ことが最大の特徴。ZoomとAPI連携しているため、主催者がイベントURLを発行して共有せずとも参加者はイベントページのボタンをクリックするだけで直接イベントに参加できる。

仕組みや使い方はとてもシンプルで「オンラインイベントに特化したイベント管理ツール」だと思ってもらえればわかりやすいだろう。amply上からイベントのタイトルや説明文、開催日時、定員、参加料金などを入力した後にZoomアカウントと連携すると、自動でZoomイベントのURLが発行される(Zoomのスケジュールに追加される)。

なお参加者総数が3名以上で40分より長いイベントを開催するなど、Zoomの無料アカウントでは対応できないイベントの場合にはあらかじめ主催者が有料プランの登録を済ませておく必要がある。

「Peatix」や「ストアカ」を始めとした既存のサービスを使ってもオンラインの有料イベントやセミナーを主催することはできるが、もともとオフラインを想定したものも多く必ずしもオンラインに最適化されているわけではない。trevary代表取締役の金城辰一郎氏は「amplyではオンラインイベントをワンストップでものすごく簡単に実施できるように、ZoomとのAPI連携を含めそこに最適化した仕組みを作った」と話す。

初期費用や月額利用料などは無料で売上の15%がプラットフォーム利用手数料になる仕組み。初期はZoomイベントに特化し、特にインフルエンサーやアーティストの利用を見込む。イベント情報をカスタマイズすることでエントリー時に参加者に住所を入力してもらうこともでき、たとえば限定のグッズを絡めたセミナーやレッスンなど「ライブコマースとはまた違った形の物販を絡めたZoomイベントにも使ってもらえると考えている」(金城氏)という。

trevaryはBASEでマーケターとして働いていた金城氏が2016年に設立したスタートアップ。当初はokinawa.ioという社名で沖縄県内の企業のwebマーケティング支援を行なっていたが、現在は自社プロダクトとして立ち上げたグルメ動画サービス「trevary」がコア事業だ。2019年にはサービス名に合わせる形で現在の社名に変更。これまでにサイバーエージェント・キャピタルとF Venturesから出資も受けている。

金城氏の話ではコロナの影響も受けて、trevary1本に絞るのではなく別軸の新プロダクトを開発することを決めたそう。様々な事業案を検討した結果、最終的にオンラインイベントのニーズが高まっていることやそこに特化したサービスがないことなどを踏まえてamplyのアイデアに絞ったという。

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TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。