GoPro(ゴープロ)は6月23日、上位機種HERO9 Blackとサードパーティー製品を連携できるようにするオープンAPIの取り組み「Open GoPro」(GitHub)を発表。6月23日より提供を開始した。また、HERO9 Blackのファームウェアアップデートv1.6もリリースされた。
API(アプリケーション・プログラミング・インターフェイス)とは、一部のソフトウェアの仕様を公開して、サードパーティーの開発者が利用できるようにするためのソフトウェア資源のことをいう。開発者は、Open GoPro提供APIを利用することで、HERO9 Blackのワイヤレス接続、カメラのコマンドとコントロール、カメラのステータス、カメラのプレビュー、SDカード上のメディアの確認・転送の各機能を、自社製品から使うことが可能になる。
たとえば、すでに「Open GoPro」を導入したフィットネス向けスマートウォッチのメーカーAmazfit(アマズフィット)は、同社のスマートウォッチのタッチディスプレイからGpProを操作できるようにした。また、バイクのライダー向け無線機のメーカーSena(セナ)は、一部ヘッドセットの内蔵マイクから音声でGoProを操作できるようにしている。
今回のHERO9 Blackのファームウェアアップデートでは、カメラ電源のオン・オフの速度と安定性、Quikアプリの接続性、メニューと設定画面のタッチスクリーン感度、「The Remote」によるカメラ操作の安定性の改善などが含まれている。アップデートは、カメラをQuickアプリとペアリングするか、GoProの公式サイトで行える。
デモンストレーションとサンプルコード(C/C++、C#、Python、Swift)はGoPro.com/OpenGoPro(GitHub)上から入手できる。申請や承認手続きは不要。
関連記事
・ソニー「IMX500」採用、動線分析のリアルタイム処理も可能なエッジAIカメラ「S+ Camera Basic」高機能版登場
・カメラ内蔵のApple Watch用バンドを発売するWristcam、求められている「手首にカメラ」機能
・ソニーがドローン「Airpeak S1」を9月発売、ミラーレスα搭載や映像制作向け飛行プラン作成も可能
・Linuxが動作する高性能AIカメラモジュール「M5Stack UnitV2 AI カメラ」が税込9592円で近日販売
・ソニーが「α7S III」ライクな映画撮影用カメラ「FX3」発表、最大13時間連続の4K撮影対応
・生徒が泳ぐ姿を4K撮影、水泳上達につなげるスイミングスクール向けスマートレッスンシステム
・モーション、電源、QRコードでGoProの起動と停止が簡単に
・120万画素1000fpsの撮影データをPCにリアルタイム転送できるUSB接続ハイスピードカメラ「INFINICAM UC-1」
・GoPro Hero9 BlackとZeus Miniを使ってマニュアル運転スキルを改善
・GoPro Hero 9 Blackは前面スクリーンが大型化しバッテリーと撮影機能も強化、米国ではサブスク利用で3.7万円から
・コンピュータビジョン界のRaspberry Piとなる「OpenCV AI Kit」が新登場
・クラウド監視カメラ開発のセーフィーからLTE対応の最新ウェアラブルカメラが登場