Twitter(ツイッター)は米国時間8月17日、ユーザーが同サービス上で遭遇した誤情報を報告し「誤解を招きやすい」ことを会社に警告できる新しいテスト機能を導入した。テストは米国、オーストラリア、韓国の大部分のユーザーに同日公開される。
この新しいテストでTwitterは、ツイートの右上隅にある3ドット「…」のコンテキストメニューに 「report tweet」(ツイートを報告)を追加し、ユーザーは誤解を招くツイートを報告するオプションを選べるようになる。次のメニューでは、ツイートが「政治」「健康」「その他」のいずれに関して誤解を招きやすいかを指定する。「政治」を選んだ場合は誤解を招く政治的ツイートが選挙に関するものかどうか、健康を選んだ場合は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関するものかどうかを指定できる。
Twitterは以前、ユーザーが選挙関連誤情報を報告する方法を追加したが、その時のオプションは各国の選挙にリンクされた一時的な機能だった。2019年、同社は投票に関する誤解を招くツイートを報告して選挙の安全を守る機能をヨーロッパとインドで公開している。
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その意図は、選挙とパンデミック関連の誤情報という同社が力を入れている2つの話題に関する既存ポリシーに違反するツイートを、ユーザーが報告できるようにすることだ。このユーザー報告システムはTwitterの人力と自動を組み合わせた潜在的危険情報事前検出システムと連動する。現時点でユーザーは自分が報告した誤解を招くツイートがどうなったかについて会社からフィードバックを得ることはないが、将来機能が追加されるかもしれない。
新たな報告機能はかなり広範囲で利用可能だが、同社はこれを「実験」であると説明しており完成した機能ではない。Twitterは、ユーザーが誤情報報告ツールをどう使うかを観察してその効果を見極めようとしているが、いつ機能を全面公開するのかあるいはテスト機能を削除するのか、具体的時期は示されていない。
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今のところTwitterはユーザーが新機能を乱用する心配はあまりしていないようで、これは新しい報告オプションが実績のある管理システムと直接つながっているからだ。それでも、ユーザーが会社に「誤解を招く」ツイートを知らせるというアイデアは、すでに誤情報を拡散しがちなプラットフォームのさまざまな場所から検閲を求める新たな声を誘発することは間違いない。
誤解を招くツイート警告するオプションは新しいものだが、報告されたツイートはTwitterの既存の実行フローに合流し、そこには健康と政治の誤情報に関する確立されたルールがあり、人力とアルゴリズム混合による方法で実施されている。
そのプロセスでは報告されたツイートを優先度に応じて分類してからレビューする。フォロワーの多いユーザーのツイートや、非常に高いレベルのエンゲージメントを生み出しているツイートはレビュー行列の前の方にくる。選挙と新型コロナに関するツイートというTwitterが誤情報監視に関して力を入れている2分野についても同様だ。
新しいテストは、Twitterが自身のコミュニティに頼って誤情報を検出しようとする最新の取り組みだ。この路線におけるTwitterの最も野心的な実験がBirdwatch(バードウォッチ)で、これはクラウドソーシングを使ってユーザーがツイートにコメントと事実確認を追加し、他のユーザーがアップ / ダウン投票できる仕組みだ。今のところBirdwatchはパイロットプログラムにすぎないが、同社が監視機能の分散化に興味を持っていることは明らかであり、これはツイートを報告する方法を追加するだけよりもはるかに論点の多い実験だ。
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タグ:Twitter、誤情報、SNS
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(文:Taylor Hatmake、翻訳:Nob Takahashi / facebook )