次世代のプログラマを育てる、と称するシステムは、今やとても多い。その一つ、ニューヨークのHopscotchが今日(米国時間5/8)、v2.0の発表とともに、昨年8月に120万ドルのシード資金を獲得していたことを公表した。
そのシード資金を出したのは、Resolute VenturesとCollaborative Fund、Kapor Capital、それに挙名されていない投資家数社(数名)だ。資金はチームの増員とコミュニティの立ち上げ、そしてアプリのバージョン2の構築に使われた、と協同ファウンダのJocelyn Leavittが言っている。
Hopscotchの特徴は、モバイルデバイスに絞っていることだ。具体的にはiPad。子どもたちはiPadの上で、Hopscotchのグラフィカルなプログラミング言語をドラッグ&ドロップしてプログラミングを学ぶ(上図)。同社はこの言語を“iPadプログラミング言語”と呼んでいる。つまりScratchに似ているけど、ただしiPadsオンリーなのだ。
Leavittはこう説明する: “Hopscotchでは、カラフルなコードブロックをドラッグ&ドロップしてルーチンを作る。それらのルーチンを保存しておき、いろんなオブジェクトにくっつけたり、あるいはiPad上のいろんなイベントによって起動できる(たとえば“iPadを揺すった”、“iPadが大きな騒音を聞いた”、など)。そこでたとえば、手を叩くたびに熊さんが宙返りをするプログラムを作れる。
“Hopscotchはオブジェクト指向プログラミング言語だが、ヴィジュアルな言語だ。ヴィジュアルだから、文字をタイプしていくプログラミング言語のように誤字の心配がない”。
Apple App Storeに出てから1年経つが、これまでに作られたプロジェクトは150万あまり、そのために5700万のコードブロックをコンパイルした。創業は2011年で、これまで百か国あまりの教師や子どもたちに使われてきた。ユーザ数は公表していない。
今度の新バージョンでは、エディタの部分と、プログラムが動くステージの部分を一つの画面にまとめた。また、関数やサブルーチンに相当する”abilities”(アビリティー)というものを導入した。これでユーザは、より高度なプログラミングの概念を用いてアプリケーションを作っていける。
子どものプログラミング教育とその分野での競争について、Leavittはこう言う: “ヴィジュアルプログラミング言語は何百もある。人気があるのはScratchとAliceとBlocklyだ。でもそれらは大学のプロジェクトがほとんどだから、競合他社とは呼びたくない(BlocklyはGoogleだけど)。というか、実はScratchを作りMIT Media LabでScratch 2.0を作ったJohn Maloneyは、私たちのアドバイザーだ”。
“モバイル上の‘子どものためのプログラミング’アプリも最近いろいろ出てきたけど、その多くは、問題が次々と難しくなるパズルみたいで、全然プログラミング言語ではない。つまりそれらは、子どもたちがそれを使って、何かを創造できるツールになっていない。Hopscotchは、それを使ってデジタルトイ(toy(s), 玩具)を作れるデジタルトイだ。21世紀のLegoね”。
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))