12月2、3日にオンラインで開催される「TechCrunch Tokyo 2021」。本年度は、期間中、7つのテーマで国内・海外のスピーカーを招いたセッションが行われる。
「SDGs」をテーマにしたセッションでは、DAIZの取締役CTO、落合孝次氏が登壇する。モデレーターは、経済コンテンツアプリ・メディアPIVOTの竹下隆一郎氏。
DAIZは、2019年12月より発芽大豆由来の代替肉(植物肉)「ミラクルミート」の事業を展開するスタートアップ。ミラクルミートは、ハンバーガーチェーンやスーパーマーケット、食品メーカー、飲食店において採用が進んでいる。またミラクルミートにより生まれる、環境価値を活用したカーボンクレジットなどの新ビジネス創出の可能性を検証するなど、環境価値の創出を通じSDGsに貢献することも目指しているという。
これまでの代替肉は、主原料として大豆搾油後の残渣物(脱脂加工大豆)が利用されてきたため、「味と食感に残る違和感」「大豆特有の青臭さや油臭さ」「肉に見劣りする機能性(栄養価)」といった課題が残っており、本格的な普及の妨げとなっていたという。これに対してDAIZの代替肉は、原料に丸大豆を採用。オレイン酸リッチ大豆を使用することで、大豆特有の臭みをなくし、異風味を低減した。また独自の発芽技術によって、これまでの課題を解決する植物肉の開発に成功している。
取締役CTOの落合孝次氏は、1967年生まれの近畿大学農学部卒。大手食品会社を経てカリフォルニア州ナパにてバイオベンチャーを2002年起業。その後、滋賀県長浜バイオインキュベーションセンターで本格的に活動開始。紆余曲折を経て現在はDAIZ取締役に就任。2019年4月熊本大学薬学部先端薬学教授に就任。
「TechCrunch Tokyo 2021」は、すでに参加者チケットは発売中。参加者チケットは2日間の通し券で、他の講演はもちろん新進気鋭のスタートアップがステージ上で熱いピッチを繰り広げるピッチイベント「スタートアップバトル」もオンラインで楽しむことができる。本講演は英語でのセッションとなるが、日本語の字幕が入る。
本記事執筆時点では「早割チケット」は税込3500円、2021年12月31日までアーカイブ配信も視聴できる「早割チケット プレミアム」は税込3500円となっている。また、スタートアップ向けのチケット(バーチャルブース+チケット4枚セット)は後日販売予定だ。
オンラインでの開催で場所を問わず参加できるため、気になる基調講演を選んで視聴することもしやすいはず。奮ってご参加いただければ幸いだ。