設計・建築事務所のプロジェクト管理を支援するソフトウェアを提供するMonographが約23億円調達

Monograph(モノグラフ)は、建築・設計の専門家がプロジェクトを管理するためのクラウドベースのプラットフォームを提供しているスタートアップ企業だ。同社は米国時間11月15日、シリーズBラウンドで2000万ドル(約23億円)の資金を調達したと発表した。このラウンドは、新規投資家のTiger Global(タイガー・グローバル)が主導し、Tishman Speyer(ティシュマン・シュパイヤー)と既存投資家のIndex Ventures(インデックス・ベンチャーズ)およびHomebrew Ventures(ホームブルー・ベンチャーズ)が参加した。

今回の資金調達により、2019年に設立されてからMonographが調達した資金総額は2930万ドル(約33億6000万円)となった。同社の前回の資金調達は、2021年5月のシリーズAで、740万ドル(約8億5000万円)を調達している。

Monographを設立した3人の設計技術者であるRobert Yuen(ロバート・ユエン)氏、Moe Amaya(モー・アマヤ)氏、Alex Dixon(アレックス・ディクソン)氏は、いずれも建築学のバックグラウンドを持つ。同社のソフトウェアは、建築事務所がタイムシート、予算、人事、請求書の発行など、多くのさまざまな業務システムを管理するのに役立つ。これまでに5億ドル(約570億円)相当のプロジェクトが、このプラットフォーム上で実行されている。

サンフランシスコを拠点とする同社は、2021年にわずか8人でスタートした後、33人の従業員を抱えるまでに成長したと、CEO兼共同創業者のロバート・ユエン氏は、TechCrunchにメールで語った。新たに調達した資金は、製品チームとエンジニアリングチームのさらなる成長のために使用される予定だ。

新型コロナウイルス感染流行の影響で、新たな住宅のリフォームや建築の需要が高まり、小規模な設計会社の成長が加速していると、ユエン氏は書いている。業界で雇用が活発化する中、Monographは中核となるソフトウェア製品への投資に加えて、コンテンツの共有や求人情報の提供を通じて、その分野の専門家による仮想コミュニティを構築している。

ユエン氏は、プロジェクトマネージャーがプロジェクトレベルの財務状況をリアルタイムで確認できるMonographの予算管理ソリューションを、スプレッドシートに依存しているこの業界では特にユニークなものであると強調した。同氏によると、Monographを使用していない一般的なプロジェクトマネージャーは、プロジェクトの予算が不足しているのか超過しているのかを理解するために、平均で1カ月ほど待たなければならないという。

Tiger GlobalのパートナーであるJohn Curtius(ジョン・クルチウス)氏は、同社のMonographへの投資に深く関わっている人物だ。同氏はTechCrunchにメールで次のように語った。

「Monographは、建築家による建築家のための製品です。それゆえに、プロジェクト管理に費やす時間を最小限に抑えるソリューションを提供する点において優れているのです」。

画像クレジット:Monograph

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(文:Anita Ramaswamy、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

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TechCrunch Japan

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