ピーバンドットコムが主催する日本最大級のハードウェアコンテスト「GUGEN2021」の選考会および授賞式が、12月11日に開催された。「ユーザーの課題を解決する『未来のふつう』となるアイデア・製品を具現(GUGEN)化する」をテーマに行われたこのコンテストでは、一次選考通過作品22点から、大賞ノミネート作品6点が選出され、そこから大賞1作品、優秀賞2作品、学生賞1作品などが選ばれた。
GUGENは、ピーバンドットコム代表取締役の田坂正樹氏の「ハードウェアのものづくりに関わる人たちにもっとスポットライトを浴びてもらいたい」という思いから始まり、2009年の「電子工作コンテスト」から13回目となる。
今回の最終審査を担当した審査員は、TomyK代表鎌田富久氏、JENESIS代表取締役CEO藤岡淳一氏、セイタロウデザイン代表山﨑晴太郎氏の3名。
田坂氏は、「世論を反映してコロナ感染症対策の作品が多く」あり、「社会課題を解決していくという部分において特色があった」と振り返っている。
受賞作品は以下のとおり。
GUGEN2021大賞:ICOMA「ICOMA タタメルバイク」
ICOMA「ICOMA タタメルバイク」は、原付一種規格の小型電動バイク。折りたたんで机の下などに収納できる。
優秀賞:輝翠Tech「農業用AIロボット」
輝翠Tech「農業用AIロボット」は、SLAM技術で自己位置の推定ができ、収穫場と収集場を自動で往復運搬できる。りんご園の害虫やりんごの樹勢などの監視も行える。
優秀賞:HA-PPY「微生物蛍光ライト」
HA-PPY「微生物蛍光ライト」は、内視鏡に使われているガンを見つけやすくする蛍光イメージング技術を懐中電灯型の機器に収めたもの。光を当てるだけで手やドアノブなどの衛星状態が可視化できる。
GOODアイデア賞:Team Loglee「塗り薬情報記録デバイス Loglee」
Team Loglee「塗り薬情報記録デバイス Loglee」は、塗り薬の容器を置くと、薬の種類、塗った時間、量を記録できるセンシングデバイス。
この他、「ほしいね賞」に「マイコン学習ボード」、学生賞に「Venty-テレワークのための換気促進デバイス」などが選ばれた。一次選考作品と全受賞作品は、「GUGEN 2021 受賞作品」に掲載されている。