顧客との接点を増やすのに最適なオウンドメディアですが、「どのようなデザインにすればいいのか」と悩む方も多いのではないでしょうか。今回は、オウンドメディアのデザインを決めるにあたって、意識すべきポイントや注意点について紹介していきます。
オウンドメディアのデザインで意識すべきポイント
オウンドメディアにおいてデザインは重要な要素のひとつです。しかし、ただデザイン性を高めるだけではオウンドメディアを立ち上げた当初の目的は達成できないかもしれません。
ここでは、オウンドメディアのデザインを決める上で意識すべきポイントをまとめました。オウンドメディアを成功に導くために、それぞれのポイントを解説していきます。
コンセプトに沿ったデザインにする
オウンドメディアは多様な目的を持って作られるため、それぞれのコンセプトに合わせたデザインを考える必要があります。
オウンドメディアにおけるコンセプトは、企業によってさまざまです。例えば、自社商品・サービスを多くの人に知ってもらいたい「認知度の向上」、競合企業との差別化を図りたい「ブランディング」、オウンドメディアを活用して売上につなげたい「集客・売上向上」、お問い合わせや無料相談でリードを獲得したい「リード獲得」、自社の魅力をタイムリーに発信し人材採用につなげたい「リクルーティング」などが挙げられます。
オウンドメディアのデザイン事例
コンセプトに沿ったデザインで参考にしたいのが、日本ハムが運営するオウンドメディア「食物アレルギーねっと」です。配色は食肉加工品メーカーらしくピンクや淡い黄色を基調とし、主力商品のハムを連想させるような色合いとなっています。食物アレルギーの解説やレシピを導線として、そのままオンライン上で商品の購入ができる仕組みが整備されています。
「食物アレルギーを持つ方やその家族に安心して美味しい食事を楽しんでもらいたい」というサイトコンセプトに加え、食物アレルギーに対応した自社商品の販促も目的としており、両方がしっかりとデザインに落とし込まれたメディアになっています。
コンテンツを魅せるデザインにする
オウンドメディアを成功に導くには、ユーザーにとって価値あるコンテンツを届けることが大切です。それに加えて、コンテンツを魅せるデザインにこだわることで、オウンドメディア自体の認知につながる可能性があります。
オウンドメディアのデザイン事例
コンテンツを魅せるデザインとして参考にしたいのが、フリーズドライのアマノフーズが運営するオウンドメディア「アマノ食堂」です。サイト名の「アマノ食堂」に合わせて、記事カテゴリのデザインやフォントも食堂のお品書きを連想させるようなデザインになっています。
また、アマノフーズのブランドカラーである赤はあえて使わず、食欲につながる黄色を採用しています。落ち着いたテイストのイラストを多用することによって、広告宣伝感を抑えるなど、細部までこだわり抜かれた仕様になっています。
コーポレートカラーを意識したデザインにする
認知度の高い企業やブランディングが確立している企業のオウンドメディアであれば、コーポレートカラーを意識したデザインにするのも有効な手段です。
オウンドメディアのデザイン事例
コーポレートカラーを意識したデザインで参考にしたいのが、マンツーマン英会話スクールを運営するGabaのオウンドメディア「GabaStyle」です。レイアウトはシンプルですが、ロゴカラーの緑色に合わせてホームページやオウンドメディアも緑色の配色で統一されています。加えてGaba独特の広告もすべてメインカラーを緑でまとめているなど、「緑」という色に一貫したブランドイメージを持っていることがうかがえます。
「色」による認知はイメージとして残りやすく浸透しやすいという特徴があります。GABAのようにコーポレートカラーを意識したデザインにすることで、ユーザーは「GABA=緑」として、認知するようになるでしょう。
成果につながるオウンドメディアデザインの注意点
オウンドメディアのデザインを考える上で、注意すべきポイントがいくつかあります。ひとつずつ解説していきます。
競合企業のオウンドメディアをチェックする
競合する企業のオウンドメディアをチェックしておくことは、とても重要です。競合企業のオウンドメディアが「誰をターゲットとし、どのようなデザインコンセプトで訴求しているのか」を把握し分析することで、差別化を図りやすくなります。
大切なのは、自社が発信したいコンテンツテーマやどのようなポジションを狙うべきかを明確にすること。狙うポジションが明確になれば、デザインのコンセプトや方向性を絞ることができます。
コンテンツページのデザインにこだわる
オウンドメディアでよく見かけるのが、トップページのデザインに注力しすぎてコンテンツページのデザインがおろそかになっているパターンです。しかし、オウンドメディアを訪問するユーザーの多くが検索エンジンから流入するため、トップページよりもコンテンツページを最初に訪れるユーザーが圧倒的に多い可能性があります。
もちろん、サイトの顔となるトップページのデザインも大切です。しかし、オウンドメディアにおいてはコンテンツページのデザインやレイアウト、サイトの回遊性を高める導線をしっかり設計するほうがトップページよりも全体のアクセス数に影響します。トップページばかりに注力しすぎないよう気をつけましょう。
スマートフォンに対応したデザインにする
オウンドメディアもスマートフォンやタブレットから閲覧するユーザーが多くいるため、利用率の高いデバイスに合わせてデザインを制作する必要があります。また、PC版の表示のままでは、サイトのデザインが崩れたり、ページの操作性が悪かったりして、ユーザーの離脱率が高くなり、企業イメージの損失や検索順位が低下してしまう可能性があります。
そこで、レスポンシブデザインを対応する必要が出てきます。レスポンシブデザインは、ユーザーが閲覧しているデバイスに合わせて画面表示を最適化してくれるため、PC版と同じ内容をスマートフォンやタブレットで快適に閲覧することができます。
オウンドメディアをデザインする方法
オウンドメディアをデザインする方法として、主に自社制作と外注依頼に分かれます。それぞれの特徴について確認していきましょう。
自社でデザイン制作する
デザイン制作のスキルを持ったスタッフを雇用している企業であれば、自社でデザインを手がけることが可能です。利点としては、デザインやレイアウトの変更、コンテンツや新しい機能の追加が必要となった場合、自社内にデザイン制作スタッフがいればすぐに依頼することができるでしょう。オウンドメディアの長期的な運用を検討しているのであれば、デザインも自社制作できるのは強みなります。
デザイン制作会社に外注する
自社にデザイン制作の機能を持った企業は、あまり多くないでしょう。そこでデザイン制作会社に外注する方法があります。
制作するサイトに合わせて豊富な実績を持つ外注先に依頼できれば、デザインのコンセプトや方向性、ターゲット層、完成イメージなどデザイン制作における相談がしやすくなります。デザイン的にも機能的にも満足のいく仕上がりが期待できるでしょう。
個人やフリーランスのデザイナーに外注する
個人やフリーのデザイナーに外注する企業も少なくありません。細かいニーズに応えてくれる点ではデザイン制作会社と同じですが、依頼から納品までの期間が短い、制作コストが抑えられる可能性が高いといった利点があります。ただし、クオリティにばらつきがある点には、注意が必要です。個人やフリーランスに外注する際は過去の制作物や実績を確認し、依頼する案件にふさわしい人材か見極めることが重要です。
コンセプトなくしてデザインはできない
価値あるオウンドメディアを作り上げるには、ブレないコンセプト作りが何よりも重要になります。コンセプトが明確であれば、コンテンツやデザインも一貫性のある魅力的なメディアになり、それは読み手にも伝わるものです。
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