Uber(ウーバー)の台頭は、時とともに程度を増して問題視されてきた行き過ぎ行為が事あるごとに報告されていなければ、フィクションとしても信じがたいものだったかもしれない。準法的タクシービジネス(今でも膨大な数のドライバーを誤って分類している可能性が高い)である同社は、警察を積極的に欺くことを含め、成功するためにはあらゆる手段を講じることが当たり前であるという、攻撃的な男尊女卑の職場カルチャーを隠そうとしてきた。このような状況は、今では変わったと我々は信じさせられている。
初代CEOのTravis Kalanick(トラビス・カラニック)氏が率いていた会社について何か言えるとすれば、悪行のエピソードには事欠かないということだろう。序でに、そうした話はおもしろいドラマになりやすい。
「Super Pumped(ウーバー戦記:いかにして台頭し席巻し社会から憎まれたか)」は、ニューヨーク・タイムズの記者、Mike Isaac(マイク・アイザック)氏の同名の著書を基に、Joseph Gordon-Levitt(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)がカラニック元CEOを演じ、配車アプリが大成功を収め(これはネタバレではないだろう)、世間からの激しい反発を受け、最終的に解任されるまでの軌跡を描いている。Kyle Chandler(カイル・チャンドラー)がベンチャーキャピタリストのBill Gurley(ビル・ガーリー)役を演じるようだが、このトレイラーでは、Arianna Huffington(アリアナ・ハフィントン)役のUma Thurman(ユマ・サーマン)の異例の登場もチラ出し予告されている(彼女のテレビ出演は例が少ない)。
このアンソロジーシリーズはシーズンごとに異なるビジネスリーダーを取り上げることになっており、今年2月27日に米Showtimeで初放送が予定されている。今のところ、今回のUberのドラマ化の後にどの企業が登場するかは明らかになっていないが、世の中には残忍で冷酷非情なCEOが後を絶たないことは確かだ。
編集部注:本稿の初出はEngadget。著者Bryan Menegus(ブライアン・メネガス)氏は、Engadgetのシニア・ニュースエディター。
画像クレジット:Showtime
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(文:Bryan Menegus、翻訳:Aya Nakazato)