対話的な3Dの(6面体の)音楽ビデオプラットホーム、Google Labsの実験作The Cube

それはThe Cubeと呼ばれる。そしてそれは、まさにトリップだ。GoogleのCreative Labsが作った“対話的なお話プラットホーム”The Cubeは、ブラウザの画面に現れる3Dのボックスで、ユーザがそれを操作できる。キューブの各面に、いろいろなビデオやオーディオなどがある。今日オンラインでデビューしたキューブは、インディーのダンスバンドPresetsのニューシングル、”No Fun”をフィーチャーしている。見たい面をクリックしてドラッグすると、一つの面、または複数の面の組み合わせを見られる。

Labsの連中がLSD漬けになったわけではない。目的は、多面的なプロモーションだ。The Cubeを動かせるのは、ChromeブラウザとAndroidのみで、そのPresetsのシングルをGoogle Playで買えるリンクがある(有効期間48時間)。このThe Cubeは、デベロッパというよりも明らかに、デザイナーたちのやる気をそそるオブジェクトだ。

それに、The CubeはYouTubeビデオみたいに埋め込みできるから、たとえば下のようにページに埋め込んでプレイできる。それは、浴槽の中の少女と、けばけばしい色のヘアでダンスする男のお話だ。

Googleが一風変わった対話的音楽ビデオを作るのは、これが初めてではない。Chrome ExperimentsがArcade Fireで二つやった。“The Wilderness Downtown“は、ユーザのアドレスとGoogle Mapsを使ってビデオをユーザの家の航空写真でカスタマイズした。“Just A Reflektor”はユーザの携帯とWebカメラを使って、ユーザの動きでアクションをコントロールした。

しかしThe Cubeは一回かぎりの実験ではなくて“プラットホーム”だそうだから、今後いろんなアートが登場するのだろう。これを考えたのはGoogle SydneyのCreative Labで、先月、地元のカンファレンスでデモをした。そして今回はThe Presetsが起用されたが、もちろん音楽以外にもさまざまな表現の可能性がある。

たとえば、六つ(6面)の画面が同時並行的に表示されるストーリーはどうだろう。あるいはデータの視覚化にThe Cubeを利用したら、すごくかっこいいかもしれない。

The Cubeの開発過程については、下の楽屋裏的ビデオを見てみよう。その前にまず、The Cubeを停止した方がよいかもしれないね。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。