自分のスマートフォンを別のキャリアで使うためにアンロックする ― キャリアの了解を得ずに。全く問題なさそうに思える。週末のヒマな時間に、ちょっと試してみるようなことだ。
驚いたことに、それは違法だ! しかもこれは〈誰も見ていない時に交通規則を無視して道路を横断する〉的な違法でもない ― DMCA(デジタル・ミレニアム著作権法)の、あるばかばかしい解釈のおかげで、これは禁固最長5年の立派な犯罪だ。
有難いことに、それが変わろうとしている。アンロックの違法性は、過去15年間に二転三転してきたが、再び合法に転じる可能性が高い。
数週間前、上院は、アンロックを再び合法にする、「消費者の選択と無線競争をアンロックする」法案を通過させた。今日(米国時間7/25)、下院も全会一致で可決した。
残るは、大統領の承認だけだ ― そして、官廷が同法案を公式に支持していることから、すぐに署名されることが期待されている。
アンロッキングのこれまでの歴史:
- 1998年、下院はデジタル・ミレミアム著作権法を通過させた。第1201項には、「何人も、本法が保護する作品へのアクセスを実質的に制御している技術的手段を回避してはならない」と記載され、著作権侵害対策の回避を違法とした。言い換えれば、ビデオレコーダーをハックして、『タイタニック』のVHSをコピーさせたくない、という意味だ。
- 携帯電話メーカー、キャリア、およびキャリアのロビイストらは、自分たちの商品もこれに含めた ― そしてその後数年間、携帯電話をアンロックするためのサイトやサービスに対して、閉鎖を促すDMCA通知を送りつけた。
- 2006年、米国著作権局は、「ちょっと待った ― それは本来の主旨じゃない」と言い、アンロックを公式に許す例外を認めた。悲しいかな、この例外は3年毎に再レビューされ、そして・・・
- 2012年末、例外の失効が認められ、アンロック行為は再び違法になった。
法案が認められれば、アンロックは改めて合法になる・・・今のところ。議会は同法案を3年毎に再評価する予定であり、遠からず再び違法に転じる可能性がある。
[Photo by Simon Yeo, used under CreativeCommons]
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)