Googleは今日(米国時間11/5)、オンラインストレージサービス Google Driveの新機能を発表し、クラウドに保存したファイルをデスクトップの好きなアプリケーションで開けるようになった。ただし本機能は単体製品ではなく、Chromeの拡張機能として提供される。インストールしたら、Google Driveに保存されたファイルを右クリックして、パソコン上の対応アプリで開くことができる。
拡張機能が動作するためには、最新バージョン(ver. 1.18)のDriveアプリ(MacまたはPC)がインストールされていて、ファイルはパソコンと同期されている必要がある。
Google ― ユーザーをMicrosoft Office等のデスクトップアプリから、自社のオンラインOfficeスイートへ誘導しようとしている会社 ― が、ウェブユーザーにデスクトップアプリを使い続けさせようとしているのは少々奇異に感じる。しかし、重要なのはデスクトップとクラウドの境界線を曖昧にすることだ。この機能追加によって、デスクトップアプリと、GoogleのDocs、Sheets、Slidesは、ある意味で同じ土俵に立ったことになる。
これはまた、何の理由であれクラウドアプリケーションに完全移行できない、あるいはしたくない一部ユーザーたちへの答でもある。GoogleのOfficeアプリがサポートしていない機能を使ってるからかもしれないし、ただ使い慣れたMicrosoft WordやExcelを不満なく使っているだけかもしれない。あるいは、Googleがオンラインでは提供していない複雑なソフトウェアを必要とする仕事をしているのかもしれない。
この拡張機能は、一見大したことはなさそうだが、それらのユーザーのワークフローをブラウザーへと誘惑する甘言になるかもしれない。これがあれば、お気に入りのデスクトッププログラムを使い続けながら、クラウドにファイルを保存することで有効になる機能を活用し始めることができる ― それが競合するOfficeスイートであれ、高度なビデオや画像の編集ツールや、3Dアニメーション、デザインツールであれ何であれ。
Googleによると、新しい拡張機能は今日から数日のうちに有効になる。
[原文へ]
(翻訳:Nob Takahashi / facebook)