大規模なロボット集団を制御することは、少なくとも人間スケールでは難しい。しかし、タブレットを通じて指の動きに従うよう彼らを訓練したらどうなるか。レーザーポインターを追いかけるよう猫の群れを訓練するように。あとは簡単だ。
ジョージア工科大学のGRITS Labは、複数の独立したロボットを画面にタッチするだけで動かせるシステムを作った。指が触れた場所はどこであれロボットの行く場所だ。自撮りドローンのLilyにも似て、ロボットたちは中心点のまわりに自動的に群がり、互いに離れすぎずぶつからないように動く。チームはこう話す:
ジョージア工科大学の研究者らは、タブレットと赤い光線を使い、指のスワイプでロボット軍団を制御できるシステムを作った。人がタブレットをタップして光が床に当たる位置を決める。ロボットの群れは光に向かって進みつつ、常に互いに連絡を取り照らされた範囲を均等にカバーする方法を見つける。タブレットをスワイプして床の光を動かすと、ロボットたちが後を追いかける。2本の指でタブレット上の別々の場所を指すと、機械はチームに分かれて同じプロセスを繰り返す。
この種の小技は大して重要ではないと思うかもしれないが、災害地の周辺やビルの中で、小さなロボットたちのグループが自動的に指示に沿って動くところを想像してほしい。オペレーターが、例えば遠くの角をチェックするように頼めば、ロボットたちは陽気な小ネズミたちのようにそこへ向うだろう。
「何千何百万というロボットどこへ行くかを個別にプログラミングして制御することは不可能だ」とジョージア工科大学電気・コンピューター工学校のMagnus Egerstedt教授はリリース文で語った。「探査が必要な領域をオペレーターが制御できるべきだ。あとはロボットたちが協力してその仕事を遂行する最善の方法を決定する」
今すぐこのロボットを商品化する方法はあまりないが、ドローンが荷物を運び、地上ロボットが荒涼たる地域を偵察するようになれば、この群がり技巧の実用バージョンが出てくるかもしれない。ちなみに私は、群がりロボットたちによる支配を歓迎する。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)