Microsoftが今日、企業のデベロッパやITスタッフ、あるいは開発専門のデベロッパショップによる、DevOps的実践を支援する新しいプロジェクトを発表した。そのひとつは、開発実践の改良策を提案する自己評価ツール、もうひとつは、この分野におけるMicrosoft自身の過去数年間の知見を綴ったeブックだ。
MicrosoftのSam Guckenheimerがこう語る: “クラウド上のサービスを何百万ものユーザに対応してスケールしていく技術で優れた存在になるためには、われわれ自身が学ぶべきことが多かった。そして、そのための上手な実験のやり方や、技術的に足りない部分を管理する方法については、学習の成果をシェアしてほしいという要望が多かった”。
Guckenheimerによると、そのツールは正しくない実践のすべてを指摘するものではない。
むしろそれは、今やってることを改善するためには次に何をやるべきか、を推奨する。この自己評価ツールはたとえば、技術的な不備を解決しようとするときは、まず静的な分析をして現在のコードの、いくつかの基本的な測度(今後の比較等の基準となる数値)を把握せよ、と勧める。
“いくつかの測度で表される、それらの実践領域を調べて、それらをより効果的にするための、‘チェスの次の手’を提案する”、とGuckenheimerは述べる。“それらは、最初からクラウドで生まれ育ったような企業ならすでに実践していることばかりかもしれないが、われわれのところに助言を求めにくる企業も、たいへん多いのだ”。 なお、彼が強調するのは、このツールが提供する推奨事項がどれも、特定の技術や企業には依存していないことだ。Microsoftのプロダクトにすら、依存していない。
“一貫して言えるのは、たった一つの、これしかない、という答は提供しない、ということだ。もっともリクエストの多いニーズに応えようとしているが、それはツールに関するニーズではない。ツールなら、すでに、Gitもあるし、さまざまなモニタリングツールもある”、と彼は言う。抱える問題はもっぱら、実践の領域に集中しているのだ。
〔DevOps、オペレーション的部分もやるデベロッパ、デベロッパ的部分もやるオペレータ、参考記事(未訳)。〕