Googleがユーザ個人のプライバシー/セキュリティ総合ダッシュボードを提供…一箇所でチェックや変更が可能

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Googleが今朝(米国時間6/1)、ユーザのプライバシーコントロールを改良したことと、Googleのデータ収集をめぐる人びとの懸念に答えるための、新しいWebサイトを立ち上げたことを発表した。後者のサイトではユーザ個人の設定ページMy Accountが最初に現れ、そこでユーザはGoogleのさまざまなサービス…検索、地図、YouTubeなどなど…のプライバシーとセキュリティの設定を、見たり変えたりできる。また、ユーザが訪れたWebページや、アプリケーション上の活動、位置の履歴などの、Googleによる保存を無効にもできる。

“My Account”という名前になっているが、この設定ページはGoogleのアカウントのないユーザでも利用できる。

この新しいサイトでユーザはPrivacy Checkup(プライバシーチェック)やSecurity Checkup(セキュリティチェック)などのプログラムを走らせ、どのデータを公開にするかプライベートにするか、どのデータならGoogleが個人化(パーソナライゼーション)に利用してもよいか、などを指定する。たとえばユーザは、Google+のプロフィールに載ってもよいコンテンツや、Hangoutなどのサービスで他人が電話番号から自分を見つけてもよいか、YouTubeの会員情報をプライベートにするか、などを指定できる。

また、YouTubeの検索履歴や視聴履歴、デバイス情報、音声とオーディオのアクティビティ、位置履歴、ブラウザの履歴なども、Googleがそれらを保存してよいか、いけないかを指定できる。

またprivacy.google.comというサイトでは、Googleがどんなデータを何のために集めているのか、という疑問に答えてくれる。答えの多くは、“Googleのプロダクトを利用するときの体験をよりカスタマイズして、ユーザとの関連性の強い広告をお見せするため”、である。

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Googleがそのサービスに関する情報を一箇所にまとめるのは、これが初めてではない。2009年にはGoogleはGoogle Dashboardを立ち上げ、2012年にはそれをさらに詳細にし、アクセスに関する数値情報も見られる専用のサイトを作った。

もちろんこれまでにも、プライバシーやセキュリティの設定は個々のサービスごとにできたが、今回のMy Accountハブの目的は、一箇所ですべてが見られて設定もできることによって、ユーザの混乱を避け、利便性を向上することだ。案内文も、より親切になった。

このところ大規模なインターネットサイトにおけるユーザデータの利用や保護に関する懸念が、政府の監視行為がばれたことなどにより、高まっている。とりわけGoogleは、検索やメールなどを初めとして、ユーザの日常のネット生活と深く関わっている部分が多いだけに、ユーザの懸念は大きい。

同社は2012年にユーザのプライバシーポリシーを一元化することによって、Googleの多種類のサービスへのアクセスを容易化し、ユーザが今Googleアクセスしていることをより正確に同定できるようにした。ところがこの新方針は多くのデータ保護勢力からの批判を招き、罰金刑の脅しまで頂戴するはめになった。

今回の、プライバシーとセキュリティ専用サイトの立ち上げは、規制当局のそのような懸念に応える意味もある。Googleは、集めている個人情報やその用途についてもっと明確に説明せよ、と迫る勢力もある。そしてそれらは、アプリケーションごとに漫然とやられるのではなく、Googleのプライバシーポリシーとして明記されるべきである、と彼らは主張する。Googleは1月にはイギリスの政府当局と、個人情報の収集に関して契約を交わし、プライバシーポリシーに関するコンテンツを、一般消費者に対しもっとアクセスしやすくする、と約束させられた。

今回の新しいハブは、Googleによるデータの利用のされ方に不安と疑念のあるユーザに、その全体像を一箇所で明らかにするとともに、ユーザがそれらの設定を自由に変更できることを、知らしめることも目的だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa