入力したメッセージを(その人の)手書き文字に換えてくれるGracious Eloise

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手書き文字は徐々に姿を消しつつあるが、人間という生物のユニークな特性の一つでもある。でも、同文の礼状などを10通あまり書く、という経験をした人なら誰もが、手書きがたいへんな労働であることを知っている。

そこで、Gracious Eloiseが登場する。

同社が開発したアルゴリズムはユーザの手書き文字をデジタイズし、そのデータをもとに、キーボードからタイプしたメッセージをその人の手書き文字に変換する。

それだけではない。Gracious Eloiseは手書きメッセージを“画一的に”デジタイズしない。同じ文字でも、その形や隣とのスペースにひとつひとつ微妙な違いがある。コピーして同じ形の「a」に見える字でも、実際のメッセージの中では行中の位置や傾き、大きさ等が違っている。つまり手書き文字には、書いた人の個性が現れている。Gracious Eloiseは、そういう微妙な違いを正確に読み取り、再現する。〔アルゴリズムの簡単な解説がここに。〕

またGracious Eloiseには、ユーザの手書き文字をある程度清書したり、装飾を加える能力もある。

ロボットに手書き文字を書かせるBondとは違って、Gracious Eloiseは完全にデジタルのプラットホームであり、ソフトウェアを使ってユーザの手書き文字をデジタイズする。

同社も最初のころは、ユーザの手書きメッセージをデジタイズするのに3時間もかかったが、その後の数か月でアルゴリズムを磨き、かつて3時間かかった文書に対し、今では所要時間が10分になった。

Gracious Eloiseは消費者製品ではなく、デベロッパによるAPIの利用をねらっている。その方が、多様な業種業界に一挙に広まる、と考えたからだ。

最初に顧客として想定しているのは、ギフトショップ、グリーティングカード、eコマース、CRM、ダイレクトメールなどだ。たとえばユーザがチャット(テキスティング)やメールをしようとすると、そのメッセージをAPIが手書き文字に変えて送ってくれるのだ。

ファウンダでCEOのEloise Buneによると、結婚式の礼状だけでも年間2億5000万通以上送られている。赤ちゃん関連だと、8000万通だそうだ。

Gracious Eloiseは最近、シリーズAで300万ドルを調達した。投資家はBBG Ventures、Broadway Angels、Female Founders Fund、Great Oaks Venture Capital、Montage Ventures、Valley Girls Venturesなど、プラス、既存の投資家たちだ。

Gracious Eloiseの手書き文字APIについて詳しく知りたい方は、Handwriting.ioを訪ねてみよう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa