Apple Musicのローンチを受けてGoogleは今日(米国時間6/23)、Play Musicで月額9ドル99セントを払いたくない人たちのために、広告入りで無料のサービスを開始した。
Play MusicはGoogleの音楽ストリーミングサービスで、SpotifyやApple Music、Tidalなどと競合する。しかし今日ローンチした無料バージョンではPandoraやiTunes Radioなどと同じく、すでに作成されているいくつかのプレイリストの中からどれかのリストを選ぶだけで、ユーザが曲を選ぶことはできない。
プレイリストには”Driving”(運転中)、”Working Out”(練習中)などのテーマがあり、また、ジャンルや、アーチスト、曲などを指定して独自のリストを作らせることができる。曲を指定すると、類似の曲が集まる。Googleは2014年に音楽キュレーションサービスSongzaを買収したが、彼らのスキルがプレイリスト作りに生かされる。
月額約10ドル(合衆国内)の有料制に加えて、無料版が加わったことにより、Google Play MusicはSpotifyやApple Musicなどの大物と互角にタタカう態勢が整ったと言える。また有料無料を問わず、Googleのアカウントの保有者なら誰もが、自分の音楽コレクションから最大5万曲をアップロードしてそれらをリモートで聴くことができる。
音楽ストリーミングはこれにより、競争がいよいよ熾烈になってきた。
Spotifyは最近、かつてのSongzaに似た機能、すなわち、ユーザが今何をしているかを想定して(例: 出勤のため車を運転中)、それに基づいたプレイリストを提供する機能を導入した。 一方AppleはDrakeを利用してApple Musicを立ち上げたが、最近、障害にぶつかってしまった。
音楽ストリーミングへの消費者の食欲は、ますます旺盛だ。こうやってリンクの上でタタカう選手たちが増えてくると、全体として消費者の利益にもなる。Google Play Musicの無料バージョンは今日からWebで始まり、iOSとAndroidは来週になる。