ブラウザ上の仮想デスクトップは長年IT管理者の夢で、おもしろい実装もいくつかあったが、どれも非力だった。しかしHTML5が使えるようになった今は、ブラウザの中にデスクトップ体験を作ることがとても容易になっている。Deskdooが、そのことを証明している。
ポーランド生まれのDeskdooは、あなた個人や会社の人たちに、仕事で使うあらゆるものが集まるリポジトリを与える。ほかの仕事をしながらでもMicrosoft Office互換のドキュメントを作ったり、トゥドゥリストを作ったり、ノートをとることもできる。各部課用に複数のデスクトップを作れるし、個人的なファイルを別の場所に保存できる。作者はAdam AdamczykとDawid Krawczykiewiczだ。
小さなITショップは今後絶対に、こういうものを使うだろう。リモートの社員のために仮想デスクトップを作ってやれば、セキュリティは良いし、大量のラップトップやPCがあちこちあるよりも、管理者の手元で(というよりクラウドプラットホーム上で)仮想デスクトップサーバのインスタンスが一つだけ動いている方が管理も容易だ。データがどこへ行ったかわからん!という事故も防げる。
“各ユーザは自分のコンピュータやタブレットに何もインストールする必要がない。サーバも自前ではなく最新のクラウドコンピューティングプラットホームを使っているし、アプリケーションもGoogleなどのサービスで十分間に合う”、とAdamczykは語る。“これは世界初の、クラウド上で動く仮想デスクトップシステムであり、そられが提供しているアプリケーションを厳選することによって、仕事の効率もアップする”。
アプリケーションはほとんどGoogleのツールだから、いわばこのシステムは、“Googleというオペレーティングシステムのためのシェル”だ。たしかに、いまどきの企業のIT部門は、社員各人が自機上で自由にアプリケーションをダウンロード〜インストールして使っている状態は、むしろやばいと言えるのだろう。
〔余計な訳注: ChromeOSの発想に近いね。〕