Twitterは最新のサービスのマネタイズの施策として「Twitter広告」ボタンを導入したようだ。iOSとAndroidのクライアントアプリのユーザーのプロフィールページの上部の目立つ場所に表示されている。この新しく設置したボタンをTwitterアナリティクスにリンクするボタンだと思うユーザーもいたようだ。「プロフィール変更」のボタン、アカウント切り替えと設定アイコンの列に並んで表示されている。広告ボタンのクリックから、ユーザーはTwitterの広告キャンペーンをいつでも管理することができる。
この変更に全員が喜んでいる訳ではなく、 Twitterのユーザーの中には「必死」や「醜い」とコメントする人もいる。そう思うのも無理はないだろう。Twitterの広告キャンペーンを運営していないのなら、この機能は、将来的に広告キャンペーンを管理したい場合はここからできることを示すだけのボタンだ。ユーザーがそこから最初の広告キャンペーンをアプリ内から作成できるというものでもないようだ。
The twitter ads button is so ugly get it off pic.twitter.com/89sdtdN6Bf
— Jenna • 73 (@harryskeeper) July 2, 2015
訳:醜いTwitter広告ボタンを外してほしい。
Ohh a new shiny button! Twitter Ads have gone fully mobile. #smsports pic.twitter.com/yPqXV0dOjV
— Eric DeSalvo (@EricDeSalvo) July 1, 2015
訳:新しいボタンだ!Twitter広告が完全にモバイル対応になった。
今回の施策はやや押し付けがましいかもしれない。Facebookもスマートフォンから広告を管理する方法を今年の初めに紹介していたが、Twitterとは異なる戦略を取った。Facebookは、専用のFacebook Ads Manager アプリをローンチし、そこから広告主が広告キャンペーンとパフォーマンスをトラックできる機能を提供している。また、広告を製作するプロセスもモバイル端末に持ってきた。アプリ内でユーザーは、テキスト入力や写真アップロードで広告を作成し、更には希望するオーディエンスを指定することまでできる。
Twitterには、広告管理のための専用アプリはまだ必要ないかもしれないが、今回のようにユーザーインターフェースの重要な部分をTwitter広告に割き、収益を上げようとするなら、ユーザーがボタンをクリックしてTwitter広告キャンペーンをモバイルアプリから直接作成できるようにするのが賢いのではないかと思う。(このボタンがずっと表示されるようなら、今後のリリース時にTwitterがそのような機能の実装を考えていることを期待したい。)
今のところ、Twitterのユーザーベースのどの程度にこの新しい広告ボタンが表示されているのかは分からない。Twitterはこの追加機能について公式な発表はまだしていない。しかし、iOSとAndroidアプリは最近それぞれのアプリストアでアップデートしていた。(更新情報:この機能は現在ベータテスト中であることを確認した。)
TwitterがTwitter広告をアプリのユーザー体験の主要な部分にしようとする試みは今回が初めてではない。以前、Twitter広告は、設定オプションをタップすると現れる機能一覧でも確認された。当時、リストや下書き、ヘルプの上に表示された。
Having a “Twitter Ads” button above Lists and Drafts not only seems desperate but disregards the user experience. pic.twitter.com/sDTrakPftc
— James Gobert (@MrGobert) June 24, 2015
訳:リスト、下書き、ヘルプの上に「Twitter広告」があるなんて必死な感じがするし、ユーザーエクスペリエンスを無視しているようだ。
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