インキュベイトファンドが運営する起業支援プログラム「Incubate Camp 8th」にも参加していたストロボライトが9月30日、アイモバイル、SMBCベンチャーキャピタル、プライマルキャピタル、個人投資家より資金調達を実施したことを明らかにした。調達額は非公開。
ストロボライトが手がけるのは、花や植物を中心とした生活「ボタニカルライフ」の支援をテーマにしたメディア「LOVEGREEN」だ。日本にも進出する米houzzやDeNA傘下のiemoが住宅をテーマにしたメディアというならば、LOVEGREENはその植物版といったところだろうか。
ボタニカルとは、「植物の」という意味。2014年頃から飲料や美容関連の商品などでもそのキーワードが使われるようになってきた。実際アパレルやインテリアショップでも植物を販売しているケースをよく見かけるようになった気がするのだが、ストロボライト代表の石塚秀彦氏によると、「20〜40代、今までのコアな園芸層とは違う新しい層が購入している」のだという。
Instagramのハッシュタグを見ても、「#花」の投稿数は「#ファッション」の2倍なのだとか。もちろんファッションもアイテム名やブランド名、植物も品種名など粒度の違うハッシュタグが数多く存在するのでこの「2倍」という数字をそのまま人気のバロメーターと考えるわけにはいかないだろうが、植物に今までとは違う層の注目が集まっているというのは事実だろう。
その一方で、実はこれまで特化したスマートフォン向けのメディアはあまりなかったと石塚氏は説明する。キュレーションメディアなどでも花や植物を扱う記事はあるが、それはコーディネートやデザイン的な見方が中心。「育て方などについて困った際、頼るメディアやコミュニティがない状況。そういうニーズも解決していきたい」(石塚氏)。今後は広告や店舗課金、ECなどでのマネタイズを検討する。