編集部記:Tim Merelは、Crunch Networkのコントリビューターだ。Tim MerelはEyetouch RealityとDigi-CapitalのファウンダーでCEOだ。
拡張現実と仮想現実は注目の分野で、投資家や企業は行動を起こし始めている。去年の初め、Facebookは数十億ドルでOculusを買収し、関心を集めた。しかし、この分野への投資が加速したのはここ12ヶ月のことだ。
拡張現実と仮想現実テクノロジーへの本格的な投資
2006年から2014年の終盤の間もAR/VRへの投資は少しづつ行われていた。そしてMagic LeapがGoogleらから5億4200万ドルを調達したことを皮切りに、この分野への投資は加速した。この12ヶ月で10億ドル近い資金がAR/VR市場に流れ込んだ。
前の四半期だけでも、2014年Q2の6倍の投資額となった。投資家や企業家のコミュニティーにおけるこの市場への関心はこれまで以上に高くなり、知識を蓄えながら市場の動向を注視している。
Magic Leapへの投資額は、この12ヶ月内における投資額の半分以上を占める。彼らはさらに数十億ドルを調達する予定だとの報道もあるようだ。投資家や企業は、このフロリダの企業以外にも期待している。まだ本格的にローンチしていないAR/VR市場の目を見張るほど多様な企業に投資しているのだ。
AR/VR用の顔に付けるディスプレイ、動画、ソリューション/サービス、広告/マーケティング、ゲーム、アプリなどに多くの投資が行われた。エコシステムが形を成し始めるほど、投資側のコミュニティーはAR/VRの上昇を支えるために燃料を供給している。
M&Aより投資
FacebookによるOculusの買収も投資家や企業にとって大きなきっかけとなるものだったが、現時点では、M&Aより投資の影響の方が大きい。
この12ヶ月におけるAR/VR市場でのM&Aの規模は2億5000万ドルだった。 IntelによるReconの買収が合計の4分の3の額を占めている。この状況は次の一年で劇的に変わるかもしれない。大手企業が競争で一歩先に抜きん出るために注目のスタートアップを買収することが考えられる。
さらなら成長
AR/VR市場がローンチし始めている現在、投資コミュニティーはIntel、Google、Facebook、MicrosoftといったAR/VRの台頭を確実と見ている企業と、もう少し待って様子を窺う企業に分かれている。
来年の市場の動向は平坦なものではないだろうが、富はアーリーステージの投資市場における勇者に味方する。市場が回り始め、他にもいくつか大型のエグジットが起きるようになれば、傍観者で留まることは難しくなるかもしれない。
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